先行予想

 タテヨコ、ワイドな攻めで活躍する松川の存在は大きい。巧みな組み立てを披露して主役の座へ。実力派の大坪功一、小川勇介らの援護も実に心強い。マルチプレイヤーぶりを発揮して短走路を攻略するか。
 
 佐藤博は前期末にはケガで2カ月の戦線離脱を余儀なくされたが、8月富山記念では2連対2回の活躍をみせた。4走中で3回先行してラインに貢献した走りをみせ、着以上に内容の光ったシリーズとなった。10月寬仁親王牌の準決勝では、小松崎大地を背に赤板先行を披露。自身は大敗したが後位の勝ち上がりに貢献。屈指の攻撃力を武器に、果敢に攻める姿勢は別線の脅威となるだろう。今回は約1カ月間隔は空き、充電期間は取れている模様。迫力満点のカマシを打ってレースを支配する。
 
 中部勢からは地元の松崎貴久に、鋭い決め脚が売りの笠松信幸と、何でもできる岡本総が参戦。秋になってからは低空飛行が続いている松岡だが、直前の岐阜2日目では7番手から捲りを決めて約3カ月ぶりの白星を飾った。復調の兆しはみせていて、地元戦で奮起したいところだ。笠松は展開に左右されるところはあるが、自慢のタテ脚は健在。中部勢の機動型を巧みにリードして、キレ鋭く突っ込む。岡本は巧みな組み立てが光る。勝負どころを逃さずに前々に踏み上げて中団以内を確保。自慢の自力脚を発揮して白星をたぐり寄せる。
 
 今期の池田は大きい着が目立ち苦戦することも多い。しかし、直前の弥彦初日では自力戦で別線を圧倒。その勢いで優出を果たして健在ぶりを示した。成績ほど悪い状態ではなく、むしろ上昇気配にあるだろう。テクニシャン・河野通孝も縁の下の力持ちとして援護してサポートする。池田が今こそ底力を披露して首位戦線に名乗り出る。
 
 南関屈指の名マーカー・大塚玲は、10月福井で連勝で勝ち上がるなどすこぶる好調だ。これまで度重なるケガで幾度も挫折したが、その都度困難を乗り越えて不死鳥の如く復活している。近年は大きな事故もなく、持ち味の決め脚も快調。安定した成績を残している。今開催は、強じんな地脚を武器にメキメキと実力を付けている大石剣士を的確にリードする。自慢の鋭い差し脚を披露して、V奪取も可能だ。