◆10月10日~12日開催 レース展望◆

 上昇一途の藤木裕が軸――。防府競輪FⅠ「第22回山頭火賞争奪戦」は、10日から3日間の日程で争われる。調子を上げている藤木の自在攻めが中心になる。9月の地元向日町記念を制し、勢いは止まらない。多彩な攻めで今年3回目のVを狙う。

 小川勇介、新井秀明の九州両者、五十嵐力や高橋陽介もV候補の一角だ。地元勢では山下一輝の奮起に期待したい。秋深まる33バンクで熱戦が繰り広げられる。

 

<好調・藤木がシリーズの中心> 

 好調な藤木(=写真)がシリーズの軸になる。強気な位置取りからの捲りか、同期の筒井裕哉との連係で抜け出しを図る。藤木の後位は差し脚の鋭い神田紘輔がガッチリと固める。33バンクでも展開次第では差し切りも十分考えられる。 

 

 高橋は巧みな位置取りからの捲りでVを狙う。8月小田原記念では優出5着、9月の地元青森記念では準決4着に終わったが安定した走りを見せた。攻め幅は広がり、自在に立ち回って着実に勝ち上がってくる

 

 佐藤悦夫は8月川崎GⅢの落車で負傷明け。状態は微妙だが、体調さえ問題なければ勝負強い差し脚でV争いに顔を出す。

 

 南関勢は五十嵐が軸になる。9月小倉スポニチ杯の準決ではトルーマン(英)を追走して差し切り、決勝も2着と気を吐いた。松坂洋平が勝ち上がれば、しっかりと援護、目標不在でも前々に攻めて結果を出す。 

 

 中四国勢では防府初出走の門田凌に注目したい。新進気鋭がそろう111期で学校時代は30勝を挙げ在校6位。8、9月は負傷欠場したが10月川崎の中日には逃げて白星。果敢な先行策で上位陣を脅かすはずだ。地元勢では山下一輝の気合の走りに期待したい。2人の活躍次第では山中貴雄や大瀬戸潤一郎にチャンスが出てくる。山中は10月豊橋で島川将貴を目標にVを飾っている。

 

 小川や新井の九州勢もV候補。小川は鋭い伸びと好位置を取っての捲りは魅力。新井は4月から7月まで7節連続で優出。8月平のオールスターでは準決まで進出した。ゴール前の切れは侮れない。

 

 

○9月向日町記念V 藤木本領発揮へ

 近況は1着を量産中。本来の力強い走りが戻ってきた。9月の向日町記念では三谷竜生―山田久徳の3番手から、清水裕友の捲りをブロックして山田の番手捲りを差し切り快勝。村上博幸とのワンツーを決め、記念3回目のVを地元で飾った。近畿勢の絆の深さを改めて証明してみせた。

 13年にはGⅠで4回の優出を果たし、タイトルも間近と思われていたが、首のヘルニアで低迷、苦しい時期を経験した。今年に入り体調も良化、遠回りしたが本領を発揮している。今回も縦横無尽な攻めでV争いを引っ張る。