
◆1月28日~30日開催 レース展望◆
松浦悠士の多彩な攻めが光る――。防府競輪FⅠ「創刊70周年スポニチ金杯争奪戦」は28日から30日までの3日間で開催される。好調な松浦の自在攻めがシリーズの軸になる。機動力、さばきと柔軟に使い分けて今年初Vを狙う。地元の桑原大志が松浦との連係で抜け出しを図る。結束の固い根田空史―和田健太郎の千葉コンビも、もちろんV候補。ガールズケイリンは小林莉子が主役を務める。冬の33バンクで熱い争いが展開されそうだ。
好調を維持している松浦悠士がVへ一直線
主力組は2月8日からの全日本選抜(別府)に向けて調子を上げていきたいところだ。
自在攻めがさえ渡る松浦がシリーズをけん引する。近況もまとめており、防府では記念連続優出中。地元戦に気合が入る桑原は松浦をマーク。S級S班だった昨年は9月岐阜で松浦の番手から記念初Vを果たした。10月前橋の落車から下降気味だが、息の合った連係でワンツーを狙う。特進したばかりの新鋭、宮本隼輔が追加参戦し、どんな走りを見せるかも注目のひとつ。中四国勢では島川将貴の出来も重要になってくる。11月小松島では先行でS級2回目のVを挙げた。けれん味のない走りで主導権を握っていく。
根田―和田健の千葉コンビも強力。根田は立川記念で勝ち上がりには失敗したが、4走3連対。直前の大宮記念ブロックセブンでは5番手まくりで圧勝した。昨年12月宇都宮FⅠでは白戸淳太郎、松阪FⅠでは山賀雅仁の優勝に貢献している。ラインへの思い入れは強く、果敢な攻めが目立つ。和田は堅実なさばきで大崩れはない。根田をしっかりガードしての差し切りは十分。目標不在の場合は前々に攻めて活路を開く。福田知也は直近4カ月の複勝率が6割超えと1着を量産している。千葉後位から強襲のシーンも。
和田圭は前期2Vと差し脚の鋭さは相変わらずでコンスタントに優出を重ねている。飯野祐太のデキ次第ではチャンスあり。
松岡健介、筒井裕哉の兵庫コンビもV圏内。九州勢では田中誠が大宮記念で優出4着と調子を上げている。
♥ガールズケイリン展望
ガールズケイリンは小林の地力が一枚上。昨年12月小倉では巧みなコース取りで優勝。直前の川崎では佐藤水菜のまくりを追って2着と落ち着いたレースぶりだった。防府は、これまで4節走ってオール優出。今度こそ優勝をいただく。
防府初出走の大久保花梨、野本怜菜が小林を脅かす。112期の在校1位の大久保は直近4カ月のバック数が15。前期は4Vを挙げた。33なら先行主体に押し切りを狙う。野本は昨年7月にデビューしてV3。予選での取りこぼしは少ない。