防府競輪FⅠ「第20回石村正利賞」が31日から3日間開催される。中四国、九州から個性派のS級レーサーが集結。V候補筆頭はスピード強烈な太田竜馬だ。FⅠ戦は今年2V。〝ドラゴンまくり〟が火を吹き、小川真太郎と徳島ワンツーを決めるか。地元戦に闘志を燃やす桑原大志、7車立てで復調著しい北津留翼なども虎視たんたん。33バンクを舞台に激しい戦いが繰り広げられる。
スピード強烈 |
太田 竜馬 |
実力、実績ともに太田が一歩リードだ。夏場に入って自慢のスピードが加速度を増している。直前の名古屋オールスターはオリオン賞スタート(5着)。二次予選5着で勝ち上がりに失敗したが、3走目に得意の捲りで白星をゲット。最終ホーム8番手から上がり11秒2のハイラップで、後続を一気に突き放した。オールスターは4走中3走で最終バックを奪う積極的な走り。まくりに構えても巻き返しがワンテンポ早いのは好調の証しだろう。今年は立川、玉野でFⅠ戦を優勝。意外にも33バンクは今年初参戦だが、パワーさえ出し切ればV最短だ。
太田マークは同県の小川が譲らない。7月小松島記念の準決勝で連係。この時は5番手から太田が仕掛けられず清水裕友に先まくりを打たれ太田2着、小川3着だったが、太田の仕掛け一つで逆転も十分ある。徳島のまとめ役を担う湊、直前の高知FⅠで久々の美酒に酔った佐々木がラインを固めれば四国勢は強固だ。
桑原は地元バンクで意地を見せたい。直前の松戸記念は②②④②着。今年初の地元戦となるだけに闘志はMAXに高まる。竹内を好リードして地元Vをたぐり寄せたい。筒井は直前の小倉FⅠで縦横無尽な立ち回り。脚さばきが軽快だっただけに見逃せない。
九州地区では広島FⅠを完全優勝した北津留が絶好調。シンプルに組み立てられる7車立ては好都合で、輝きを取り戻している。松川や坂本と好連係を決めればV候補の一角だ。