20210409toyohashi

豊橋競輪のS級シリーズ「ジャパンカップ」は9日に開幕。本命には中部期待の超新生・山口拳矢(25=岐阜)を指名。ビッグの舞台を経験してひと回り成長した走りを豊橋バンクで披露する。遠征陣では吉田拓矢のスピードや、近畿勢の結束力が強力だ。

210106四日市・山口拳矢

 ビッグ初陣だった松阪のウィナーズカップ(GⅡ)は3着で一次予選を突破。2次予選ではGⅡ初1着を飾り、最高の形で準決勝に進出。ただ準決勝は高橋晋也―守沢太志を打鐘で叩けず、その3番手でエース浅井康太と並走するという意外すぎる展開に。それでも外並走で粘りながら最終バックでもう一度仕掛けたのだが、この捲りは守沢に完全にブロックされて万事休す。ビッグ初優参はお預けとなった。
 
 昨年5月のデビューから無傷のままストレートでS級に特進。S級初陣は同年10月の地元大垣。連勝で勝ち上がるも、決勝戦は最終ホームで落車というほろ苦いスタートに。その後は決勝枠は外さず12月の伊東でついにS級初優勝。続く広島記念でも3連勝で決勝進出(3着)を決めた。今年に入ってからも1月の奈良、3月の静岡で完全優勝。大垣記念の最終日に行われたルーキーチャンピオンレースも制して順風満々のS級ライフと思われていたのだが…。やはり9車立ての経験不足が大舞台で出てしまった形だ。
 
 ただ、このほろ苦い経験は今後の彼のレースに必ずやプラスに働くことだろう。7車立てのFⅠ戦でも、9車立てを意識した走りを続けていれば、脚力もさらに上がるはず。次のビッグで大輪の花を咲かせるためにも、負けられない3日間である。

20210408豊橋・吉田拓矢

 直近4カ月で110点オーバーの競走得点を保持しているのは3人。その中の一人が中部の大型ルーキー山口である。ビッグ初参戦だっ松阪ウィナーズカップ(GⅡ)は準決勝止まりだったが、S級戦はすでに3回の優勝を数える。いずれも3連勝での完全Vだ。早期卒業組を2人も輩出した粒ぞろいの117期の中でもキラリと光る存在。同県の先輩である竹内や原、豊橋をホームバンクとする金子らとがっちりスクラムを組み、父親(山口幸二氏)譲りの抜群のレースセンスで遠征陣を迎え撃つ。
 
 最強の刺客は吉田。スピード感あふれる先行、捲りが持ち味だが、今回の関東チームは機動力タイプが充実。流れ次第では坂井、蕗沢らを番手の位置で盛り立てるシーンも出てきそうだ。
 
 ラインバランスなら競走得点最上位の村上がまとめる近畿軍団だろう。まずは山田、高久保との京都連係がメイン。ここに福井の渡辺十や南&藤田の和歌山勢が加われば強力ラインが完成する。
 
 北日本勢では佐藤が自力メインの立ち回りでタイトルホルダーの意地を見せそう。もし予選から嵯峨が勝ち上がってくれば、シャープな番手戦でも存在感を見せてくれるだろう。機動力不足の南関勢は渡辺晴、勝瀬のマーカー陣がシビアな位置取りで勝負する流れとなりそうだ。

20210110西武園8R佐藤水菜

 ガールズグランプリ3連覇中の絶対女王にして、先のウィナーズカップ(松阪)の最終日に行われた今年1発目のコレクションでも力の違いを見せつけた児玉碧衣は残念ながら欠場。これで誰が勝つか分からなくなってきた。
 
 本命には佐藤を指名。松阪コレクションは3着に終わったものの、ナショナルチーム練習により、底力は確実にアップしている。まだ22歳、そのうち手が付けられなくなるかも知れない逸材である。
 
 一方、梅川は相次ぐ落車事故によりややトーンダウン。松阪コレクションも再乗しての6着だった。この2週間でどこまで調子を戻しているかが勝利へのカギとなりそう。
 
 松阪コレクション2着の坂口は大宮(決勝4着)を挟んでの一戦。積極的な仕掛けでV争いに参戦か。追加参戦の内村も決勝枠を外さない安定感がある。意地を見せたいのは地元の中嶋。勝手知ったるホームバンクで120%の力を出し切り、どこまで善戦するか注目したい。