20210617高松宮記念杯・スポニチ

第72回高松宮記念杯競輪(GⅠ)は、リニューアルオープンした岸和田競輪場で17日から4日間の日程で開催される。東西最強の郡司浩平、松浦悠士の牙城を脅かす選手に注目。今回はテクニックと屈指の差し脚でアタックをかける守沢太志(35=秋田・96期)、小倉竜二(45=徳島・77期)をピックアップ。

威力増す差し脚

210416西武園・守沢太志

守沢 太志(東・秋田)

 直前の別府記念(5~8日)決勝戦は、郡司に松浦、そして超新星の山口拳矢と実力派がズラリ。上がり10秒台が5選手のハイレベルなバトルになった。優勝したのは郡司の10秒9の捲りを差した守沢。これがS班になって初のV。勢い十分に本番を迎える。
 
 「郡司君のスピード、カカリが強烈だったけど余裕を持って付いていけたのが良かった。今度は郡司君とは敵で戦うことになりそうだけど、しっかり決勝に乗れるように」と気持ちを引き締める。勝ち上がりは東日本同士での戦いになるので、強力・南関勢との対決は避けられない。それでも今の郡司を差せるのは守沢だけの屈指の切れ味で、まずは決勝進出を目指す。そして最大の目標の2回目のグランプリ出場へ。昨年は獲得賞金だったが、今度はタイトルを取って夢の舞台に駆け上がる。

超人健在の運び

202106013岸和田・小倉竜二

小倉 竜二(西・徳島)

 5月前橋記念をV。続く全プロ記念競輪(広島)の初日にも松浦を差し切った。前橋の時は清水裕友を3連続、これで最強のS班2人を4連続で差したことになる。
 
 「1着が取れているのはほとんど松浦、清水君が先行してくれて抜いただけ。ゴールデンコンビのおかげです。いつも長い距離を行ってくれることを願っています」
 
 そうは言っても、実力がなければできない芸当だ。厳しいレース運びによるケガは絶えないが、ハードな練習は欠かさない。努力とレースに挑む気迫でトップクラスの地位をキープし続ける。そして中国地区・最強の2人の存在が、もう一度、タイトルをとの気持ちに火をつけている。松浦にとって、他地区の自力選手より怖いのは後ろに付く小倉か。ゴール前の魔術師が、こん身のハンドル投げで際どい勝負に持ち込む。

第72回高松宮記念杯競輪(GⅠ)は、リニューアルオープンした岸和田競輪場で17日から4日間の日程で開催される。このコーナーでは東西最強の郡司浩平、松浦悠士の牙城を脅かす選手に注目。1回目は若さと勢いでアタックをかける高橋晋也(26=福島・115期)、山口拳矢(25=岐阜・117期)をピックアップ。

復活のパワーうなる

20210606岸和田・高橋晋也

高橋 晋也(東・福島)

 高橋は20年GⅡウィナーズカップでビッグレース初出場で決勝進出を決めた。このまま順調にビッグレースでの活躍が続くと思われたが、まさかの大敗続き。
 
 「すぐに成績を出せたことでどこか安心してたところがありました。そしてレースになると、勝たなくてはいけないとプレッシャーを感じてレースが小さくなっていました」
 
 気持ちを切り替えた新年から再浮上が始まった。FⅠ戦では持ち味の先行力を見せつけ、昨年と同じく3月ウィナーズカップで決勝進出を果たし完全復活ののろしを上げる。自転車競技のナショナルチームを卒業して、競輪一本になり一走、一走の走りが貪欲になった。近況は結果を残すことができなかったが「不振の理由は分かっています」と本番までにしっかり調子を上げていく。はじける笑顔でみんなから愛されるキャラクター。初のGⅠ決勝を目指しパワー全開だ。

無限の可能性秘める

20210606岸和田・山口拳矢

山口 拳矢(西・岐阜)

 今年、3月ルーキーチャンピオンレースを含めてすでに6V。山口はFⅠ戦で無敵の強さを誇り、次はビッグレースでの活躍が期待される。GⅡは3月ウィナーズカップで経験しているが、最高グレードのGⅠは高松宮記念杯が初めて。大舞台で燃えた父・幸二から受け継ぐ勝負強さで、大仕事をやってのけてもおかしくない。
 
 5月29日からの全プロ大会記念競輪でトップクラスと顔を合わせる機会があった。初日は捲り届かずの2着。「2角で行きたかったが接触のアクシデントがあって…」。2日目は単騎戦となったが鋭く捲り、上がり10秒8で持ち味のスピードを見せつけた。それでも「まだ9車立ての経験が足りない。次の記念(5~8日・別府)も9車なのでイメージをつかみたい。高松宮記念杯の目標は行けるところまで行ければ」と自然体で挑む。デビュー時より筋力トレーニングで体の厚みは増している。超新星の進化は止まらない。

20210617高松宮記念杯・特設