2019年最初のGⅠ「第34回全日本選抜競輪」が8日~11日の4日間にわたって、別府競輪場が開催される。昨年賞金王に輝いた三谷竜生(31=奈良)らSS7人を含め、全国から選抜された強豪108選手が出場する。スポニチのオッサン記者3人がそれぞれの担当地区の一押し選手紹介する「俺の激押し!!」。きょうは、西部総局の岡崎兼治が山口・九州地区からピックアップ。SSに一気に掛駆け上がった清水裕友(24=山口)と、昨年後半にブレイクした山崎賢人(26=長崎)に注目する。

 

清水裕友 持っている男

西部総局・岡崎兼治

 実力、実績、あるいは踏んできた場数。勝利を得るために必要な要素は数多い。しかし、いくらメンタル、フィジカルともに充実していても女神がそっぽを向くケースは何度も見てきた。超一流といわれる選手は血のにじむようなトレーニングを積んでその地位を築いてきたが、同時に〝持ってる〟ことも大切だ。

 

 

〝持っている〟かどうか。少なくとも西日本地区に思い当たる選手が二人存在する。一人は清水裕友(24歳・山口・105期)。今年の清水は昨年の桑原大志に続き山口県勢から二人目となるSS班のパンツを履いている。静岡GP出場の分岐点となった昨年の競輪祭を振り返ってみよう。賞金面でGP圏内にいた清水は初日の一次予選1で8着。一作年までのトーナメント方式だったら、その時点でアウトだった。

 

しかし、昨年から勝ち上がりがポイント制に変更され、一次予選2から3連勝し、あれよあれよの間に決勝(3着)へとコマを進めているのだ。昨秋の地元防府、今年仕事始めの立川の両記念を制すなど確かに力を付けてきた。それにプラス勝負運も持ち合わせている。「目の前の一戦に集中し自力」と常々コメントする清水だが、展開次第ではヨコもこなせるのが強みでもある。

 

九州の新星・山崎賢人(26歳・長崎・111期)も強運の持ち主だ。昨年のオールスター(いわき平)準決で〝持っている〟と感じされられた。その一戦は5人が落車。4着入線ながら2着入線の山田英明が失格の判定に泣き、山崎は3着に繰り上がり初挑戦のGⅠで決勝までこぎつけている。「力を出し切る」。荒削りだが、常に全力投球。その後の取手で記念初Vを4連勝で飾るなど脚力は折り紙付きだ。輪界は今、群雄割拠。強運を兼ね備える清水と山崎が今年最初のGⅠで勢力分布図を西日本へと拡大する。(岡崎 兼治)

 

♤岡崎 兼治(おかざき・けんじ)1957年(昭32)10月2日生まれ、福岡県出身の61歳。76年(昭51)4月入社。78年10月の門司競輪で車券デビュー。車券歴42年の中でオケラ街道を何度も体験したパンチドランカー。スローガンは「買わんと当たらん」。

連載第1回 北日本・関東・南関東の押し選手

(中林陵治記者)

連載第2回 中部・近畿・中四国の押し選手

(古川文夫記者)