【ガールズコレクション・平塚ステージ 特集】
 ガールズケイリンコレクション2018平塚ステージが5月3日に開催される。注目は今期優勝4回で上り調子の石井貴子(28=千葉)だ。昨年はあっせん停止でガールズグランプリへの出場を逃したが、悔しさをバネに飛躍を誓う。そのほか児玉碧衣(22=福岡)、高木真備(23=東京)、山原さくら(25=高知)と強豪選手のほか、112期からは太田りゆ(23=埼玉)、鈴木美教(23=静岡)、内村舞織(20=福岡)の3選手が出場。フレッシュな顔ぶれにも期待が集まる。

<石井貴子 悔しさバネにVつかむ>

 決戦を前に石井貴は「いい風が吹いてくれれば。その場に立てて非常に光栄。出場最年長になるが、年も期も関係ない。思い切ったレースができれば」と力を込めた。
 平塚は16年4月に3位となって以来だが、14年の卒業記念レースで完全優勝を果たした地でもある。「平塚は好きなバンク。初めてお客さんの前で競走し、あのレースが自分の土台になっている」といいイメージで挑む。

 ガールズコレクションは15年9月の松戸、17年3月の高松で優勝と7戦2勝。相性がいいようにも思えるが、「相性なんてものは存在しない。ただ一回のメンバー、車番、全員の調子、周長やバンクコンディションなどの化学反応みたいなもの。みんな勝ち上がって選ばれているメンバーだし、通常の開催とは全く違う」と独特の雰囲気に油断はない。

 松戸でのトライアルでは3位に滑り込んだ。風邪気味で体調が万全でない中、内にのまれる苦しい展開も、「奥井(迪=東京)さんだけは差さなくちゃ」と最後に先行していた奥井を一気に差し切り、出場を決めた。

 今年はここまで9戦して優勝4回。1度の落車を除き全て3着以内に入っている。3月福井で落車した際も「調子が良くて何をやっても大丈夫と思うことがリスクだった。その後は積極的にレースができている。大きなケガもしなかったし、神様が考え直すチャンスをくれた」とすぐに連勝。〝ポジティブシンキング〟で好調モードを維持している。

 昨年序盤も絶好調だった。3月の高松ガルコレを含めて4月までの10戦で優勝9回。しかし、5月青森で腰を痛めて苦しいシーズンに。背筋の筋膜が破れる重症で、痛みが癒えたと感じたのは10月に入ってから。それでもガールズグランプリの選考用獲得賞金は7位となったが、事故点過多により12月はあっせん停止に。出場は叶わなかった。

 そこでも〝ポジティブシンキング〟が生きた。「12月にあっせんがないと発表された瞬間から、11月中はできるだけがんばってみよう。来年につなげなきゃと思った。12月もよっしゃー!1カ月も練習できるという感じだった」。11月を2回の優勝で終えると、12月には自身の強化期間に充て、新年を迎えていた。

 今年の目標は、もちろんガールズグランプリを制することだ。初出場となった15年京王閣は失格。昨年はあっせん停止といい思い出がないが、「そこに目標を設定して年間通してやっている。出るだけじゃなく、優勝したい。そこに向けてやっていければ」と言い切った。悔しさをバネにして、前向きな気持ちを忘れなければ、新しい風はまた吹くはずだ。

<フレッシュ! 112期3選手が出場>
★太田りゆ ダッシュ力を生かす

 東京五輪期待の星が、いよいよガルコレにも登場する。晴れの舞台を前に太田は「いいメンバーがそろっているので、自分の長所であるダッシュ力を生かしたい。せっかく出られるチャンスなので、自分の走りをお客さんに印象づけたい」と意気込んだ。

 昨年7月に高松のデビュー戦で史上5人目となる完全優勝を達成し、自転車競技の日本代表としても活動。「競輪学校を卒業してからずっと伊豆にいる。ナショナルチームのトレーニングで強くなっている実感がある」。W杯第2戦(英国・マンチェスター)から帰国後すぐに出場した¥11¥月の高松で完全優勝、その後は競技と両立して4連勝を続けている。

 1月の松戸でのコレクションのトライアルも「自分が置かれた位置からタイミングを見て」と最終Bで最後尾から外をまくって優勝を果たした。

  「今年は東京五輪に向けて大切な年」と今後は自転車競技では5月にW杯出場がかかったモスクワGPに出場する。ガールズケイリンについては「出場回数は少ないが、トライアルでグランプリに出場できるチャンス(小倉GI競輪祭)もあるので、1戦1戦を大事に走りたい」と語った。

★内村舞織 大舞台で成長見せる!★

 繰り上がりで出場を決めた内村は優勝はまだないものの、今年はすべてのレースで決勝へ進み、2位4回とあと一歩のところまで成長を見せている。「出場する選手は自分よりも格上。脚に差があるで、頭を使って1着を目指す」と金星を狙う。父・豪さんも元競輪選手のサラブレッドが大舞台で成長を見せつける。

★今年優勝3回・鈴木美教 強豪に挑む★ 

 112期の鈴木美が2度目の挑戦で、コレクション初Vを狙う。17年7月に千葉でのデビュー戦で完全優勝を果たした逸材は、今年は既に優勝3回。初出場した3月の松山ガルコレでは、5位で悔しさをのぞかせた。4月大垣では最終B5番手から一気にまくり、追い上げた荒牧聖未(27=栃木)を振り切り優勝。同じレースに出場した内村にも先着した。フレッシュなパワーで強豪に挑む。

<ガルコレおなじみ 碧衣・真備・さくら>

 ガルコレではおなじみとなった3選手にも注目だ。

 優勝候補の筆頭に上がるのが8回目の出場となる児玉だ。今年は出場9戦で優勝6回、2着3回。競走得点57・60は出場選手中ダントツのトップ。昨年のグランプリは6位に終わり悔し涙を流した。3月の松山でのコレクションでは、先行しながら小林優香(24=福岡)にまくられ2着。3月のガルコレは3着ながら、16年コレクションでは優勝はない。舞台は昨年グランプリと同じ平塚。笑顔で表彰台に上がりたい。
 

  今期、児玉に次ぐ成績を上げているのは6回目の出場となる高木真備(23=東京)だ。今年は優勝5回、競走得点も57・04。昨年のグランプリは4位。3月のガルコレは3着ながら、16年8月の松戸、17年8月のいわき平のコレクションでは優勝を果たしている。通算3勝目で、さらに波にのっていきたい。


 山原さくら(25=高知)は9回目の出場。16年3月名古屋のガルコレには優勝も果たしており、経験と実績は十分だ。今期優勝は3月の大垣のみだが、ここから調子を上げたいところだ。