第36回共同通信社杯競輪(GⅡ)は18日から静岡県伊東市の伊東競輪場で開幕する。今年も残すところあと3カ月。5月の日本選手権(静岡)が開催自粛となったぶん、例年以上に共同杯マネーがグランプリの行方を大きく左右する。し烈なV争いに注目だ。
 

連覇へ勢いMAX

郡司 浩平

 
 昨年の松阪大会を制したのは郡司浩平。単騎戦でその栄冠を勝ち取った。直前の岐阜記念では今年のオールスター覇者・松浦悠士との直接対決を2度制して4連勝完全V。デキの良さをアピールした。2日目から使い出した新車も「出が良くて伸びシロもある」と好感触。最高の流れで乗り込んできた南関の若きエースが、大会連覇へ猪突猛進だ。
 
 日本代表の脇本雄太、新田祐大が脚力を見せつける? とくに先行日本一の脇本は常に挑戦を受ける立場。オリンピックが延期になってもナショナルチームでの練習は日常的に続く。もはや疲れがどうこうの次元ではない。レベルの違いを見せつけて、貪欲に目の前のタイトルを取りに行く。
 
 オールスターではその脇本を破り、2回目のGⅠ制覇を果たした松浦だが「ラインの勝利」であり、個の力での脇本越えにはまだ及んでいない。そこを意識しながらの戦いとなるか。他では左鎖骨のワイヤー摘出手術後も軽快な動きを見せた浅井康太や、タッグを組む深谷知広。東の横綱・平原康多や大型ルーキー寺崎浩平ら好メンバーがズラリ集結。33バンクの特性を生かし切り、その栄冠を勝ち取るのは果たして誰だ!?