
◆8月19日~21日開催 レース展望◆
<S級戦展望>

伊東では5カ月ぶりとなるナイター開催(FⅠ・ガールズ)。S級戦は強過ぎるブフリ(オランダ、写真左)が断然の本命。7月下旬の前橋FⅠで今年5回目のV。その後は母国に一時帰郷。今月初めにはイギリスで開催された自転車トラック競技ヨーロッパ選手権に出場し、1㌔タイムトライアルで金メダルを獲得した。今シリーズは再び日本に戻っての初戦になる。
外国人選手はトルーマン(イギリス、写真右)と2人。直近連係は5月宇都宮FⅠの決勝で、その時は前で自力勝負。最終2角6番手から仕掛けると、トルーマンが離れて追うほどの強烈なダッシュとスピードで他を圧倒した。ここも前で仕掛けるか。世界トップレベルのハイパワーが火を吹く。
今年が初来日のトルーマンは6場所を走って5回決勝に進み1V。主役はブフリに譲ってもVの期待は十分に持てる。日本での実戦は6月下旬の小松島以来になるが、初日、準決と1走ごとに勘を戻して決勝へ。ブフリとの強力タッグで2回目のVを目指す。
日本選手では荒井崇博(佐賀・82期)が競走得点最上位。前走川崎4日制ナイターGⅢを制して勢いに乗る。最近の組み立ては追い込みが主体だがメンバー構成次第では自力も用意。状況に応じて柔軟に戦う。
日本選手では荒井崇博(佐賀・82期)が競走得点最上位。前走川崎4日制ナイターGⅢを制して勢いに乗る。最近の組み立ては追い込みが主体だがメンバー構成次第では自力も用意。状況に応じて柔軟に戦う。
そのほか直前の向日町FⅠで地元Vを決めた畑段嵐士(京都・105期)、機動力ある鈴木裕(千葉・92期)、自在性を生かす武藤龍生(埼玉・98期)あたりが日本勢の主力として〝打倒・外国人コンビ〟に挑む。
<ガールズ展望>

大久保花梨(福岡・112期)と佐藤水菜(神奈川・114期)のV争いとみる。どちらも果敢な走りが売りで白熱の先行バトルは必見。大久保は前走川崎4日制ナイターで4戦とも逃げ切って完全V。新人の佐藤もデビュー2場所目の7月川崎で逃げ切り3連勝と力をアピールした。勝つのはどちらか、両者の直接対決が最大の関心事であることは間違いない。
この2人に続くV候補は東口純(石川・108期)、奈良岡彩子(青森・104期)、増茂るるこ(東京・102期)。追い込み主体のスタイルで安定した成績を残す東口は7月岸和田で待望の初Vをゲット。奈良岡、増茂も底力があり、自在な走りで上位争いに食い込む。
<伊東バンクで注目の選手>
◎小林則之(静岡・85期)
当地出走は今年2回目。2月FⅠでは決勝に進み、4番手キープからまくりを決めて2着。差した山本健也(千葉)と南関でワンツー。その前は16年の記念で、一予、二予と2着でクリアして準決まで勝ち上がった。地元で気合も増すだけに、勢いに乗ると怖い1人だ。
◎新山将史(青森・98期)
伊東ではS級で2回目の出場だった昨年3月FⅠで決勝に進み3着。弟の響平(107期)に先を行かれる現状も素質は高く、ツボにはまった時の強さは見逃せない。自力で持ち味を生かして好勝負。
◎島川将貴(徳島・109期)
昨年11月の伊東FⅠでS級初V。その後、当地出走は今回が2回目になる。積極果敢な仕掛けに徹し、思い出のバンクで再び好走を見せるか。