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【あす開幕 小倉GⅠ競輪祭】レース展望

 今年ラストのGⅠ「第59回競輪祭」が北九州メディアドーム(小倉競輪場)であす23日から4日間の熱戦を展開する。Vの行方は混とん。輪界一のスピードを誇る新田祐大が頭ひとつリードするが、平原康多を擁する関東勢や村上義弘を中心に結束力を高める近畿勢で激しい攻防を繰り広げる。タイトルの行方はもちろん、「グランプリ2017(平塚)」の切符を懸けた賞金争いも目が離せない。

 「グランプリ(GP)2017(平塚)」の出場9選手が決まる今年最後のGⅠに、108人の精鋭が集まった。

 連覇中の渡辺一成が急きょ欠場したとはいえ、V戦線をリードするのは総合力No・1の新田祐大擁する北日本勢だろう。近況はマーク策が多くなったとはいえ山崎芳仁はGⅠ9勝の実力者だ。さらに成田和也、佐藤慎太郎ら役者がそろった。早坂秀悟や昨年決勝へとコマを進めた新山響平ら機動力が控える。その折り合いがカギだが、いずれ新田中心のシフトを形成だろう。

 立ちはだかるのは平原康多―武田豊樹の関東ゴールデンコンビ。今年はともに落車でリズムを崩しているが、過去3回の決勝でワンツーを決めるなど競輪祭は抜群の相性。平原は全日本選抜(取手)を制し、真っ先に今年のグランプリ切符を手にしている。寬仁親王牌では初日に落車し勝ち上がりに失敗した。

 同じように武田も平オールスターの準決で落車し骨盤骨折の大ケガを負った。平塚記念、大垣記念と前2場所の動きは武田本来の動きではなかった。だが、何度も修羅場をくぐり抜けてきた。むろん調整にぬかりはない。関東の両雄が3年連続の決勝ワンツーを目指す。上昇一途の吉田拓矢がひと肌脱ぐケースも十分だろうし、輪界の至宝・神山雄一郎やGP圏内の諸橋愛、さらに木暮安由らが平原、武田をもり立てる。

 義弘、博幸の村上兄弟も健在だ。村上義は現在賞金ランキング第13位。8年連続のGP出場に黄信号がともる。稲垣裕之もまた同12位と劣勢…。京王閣ダービーを獲った三谷竜生とともにGPへ、が同じ思いだろう。村上博は前回の大垣記念を制し復調をアピール。稲川翔も切れ味が戻った。村上兄弟、稲垣ともに決勝進出が条件。三谷竜はもちろん脇本雄太、古性優作、稲毛健太ら機動力型で重鎮を引っ張る近畿連係が可能だ。勝ち上がり段階から近畿2段駆けが見られそうだ。

 深谷知広―浅井康太の中部連係も見逃せない。深谷は今年5回のGⅠで3度決勝進出など完全復活を印象づける。浅井は勝利の女神にソッポを向かれ続けているが、今年のGⅠ4優出は実力の証明である。金子貴志や吉田敏洋の存在も心強い。

 九州勢から中川誠一郎が名乗りをあげる。位置取りに難があるもののタテ脚の破壊力は折り紙付き。純地元の園田匠、実績光る井上昌己、今年GⅠで2優出と力を付けた山田英明ら精鋭が集まった。一枚岩でまとまれば復権も可能だ。

 SS班を張る中国の岩津祐介は無類の瞬発力を誇る河端朋之が勝ち上がれば勝機が訪れる。またGPボーダーの桑原大志が奮起。

 四国からは実力派・小倉竜二が圏内。とくに小倉は本格化した太田竜馬と好相性とあって侮れない。南関は渡辺晴智、中村浩士が差し脚を披露。郡司浩平は現在、賞金ランク第11位とムチが入る。