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【名古屋GⅢ結果】吉田 6年ぶり2度目記念V

 名古屋競輪の開場68周年記念「金鯱賞争奪戦・楽天カップ(GⅢ)」は4日第12Rで決勝戦が行われ、吉田敏洋(38=愛知)が最終2コーナーからの自力捲りで大激戦を制し、12年3月の当地以来となる記念2Vを決めた。2着は松浦、3着は菊地。4日間の総売り上げは60億円を突破し、目標の58億円を大きく上回った。

 レースは山本―村上―成清―菊地―成田―松浦―高橋―浅井―吉田。残り2周半から高橋―浅井―吉田で上昇して赤板前から先制。高橋がペースを上げるが、打鐘前から山本―村上―成清で巻き返し主導権を奪い返す。最終Hから浅井がまくると村上がブロックしながら番手まくり。浅井マークの吉田は自力に転じてその上をまくり、力強く押し切った。吉田を追走する形になった松浦が2着に流れ込んだ。

  6年前の表彰式では一丸安貴支部長と抱き合い、感極まって号泣。しかし2回目の記念Vに涙はなかった。

 「正直、前回よりも嬉しい。でも今回は泣きませんよ。この年齢になって見苦しいでしょ(笑い)」

 ファンの大声援にも最高の笑顔で応えてみせた。
 とにかく、すさまじいレースだった。後ろ攻めを懇願した高橋が赤板前に誘導を切って先頭へ。山本がすかさず巻き返して打鐘前にそれを叩き返す。ここで第二の矢、4番手に切り替えた浅井がホーム線からスパート。これを村上が2コーナーで意地のブロック。この瞬間、吉田は意を決して最後の矢を放った。

 「一番きついはずの2コーナーを、一番余裕を持って回れたことが勝因。調子が良くないなか、中部の後輩たちに決勝まで押し上げてもらった。とくに今日の浅井には深谷(知広)、竹内(雄作)には感じたことのない気迫を感じた。これがあのユニホーム(1番車)を着る男なんだなって思いました」

 ともにシリーズを戦い抜いた後輩たちに大感謝。ビッグ戦線でも、今大会で気持ちを一つにした中部勢の反撃が始まりそうだ。

♤吉田 敏洋(よしだ・としひろ)1979年(昭54)10月17日生まれ。愛知県出身の38歳。00年8月に85期生として一宮競輪場でデビュー。ラグビーで鍛え上げたパワーで長年中部をけん引。現在も自力選手の兄貴分として活躍中。記念Vは2回目。1㍍70、90㌔。