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【記者コラム】スピードスケート出身・小原 五輪刺激に奮起

 前期S級の小原唯志(34)がA級で奮闘中だ。降級して現在、出走中の京王閣を含め7場所を走ったが、そのうち取手、静岡、前橋、平塚、京王閣で取材。会うたびに表情に力強さがよみがえり、自信を取り戻しているのが良く分かる。

 降級初戦の取手は❷②❺とまさかの未勝利に終わったが「A級でもS級でもやることに変わりはない。しっかりと行けるところで仕掛けるだけ」と走りに迷いはなかった。その言葉通り、今は位置取り厳しく前々に攻めて得意のまくりで1着を量産している。2月前橋で待望の降級後初Vを完全優勝で飾った。

 平塚で連係した黒崎直行(51=栃木・57期)も「なかなか優勝できなくて本人も焦りがあったと思うけど、これで気持ちもすっきりしたんじゃないかな。ただでさえ強いのにさらに強くなる。ついていくのも大変だよ」と話していたが、強烈まくりを連発。京王閣でも初日、準決をまくりで連勝。「積極的な走りで優勝を狙う」と力を込めた。S級で活躍していた頃の輝きを取り戻している。「A級に落ちたことを再ブレークのきっかけにしたい。S級の下位でだらだらやっていても仕方がないから」と考えも前向きだ。

 スピードスケート出身で10年バンクーバー冬季五輪の1000㍍に出場した経験を持つ。平昌五輪での日本のスケート陣の活躍は大きな刺激となっている。101期の在校1位。同じスケート出身の武田豊樹に師事し、あっという間にS級まで駆け上がった逸材。A級で自信を取り戻した走りを武器にS級復帰後は記念やGⅠ戦線をにぎわす活躍を期待したい。

♤狩谷 牧生(かりや・まきお)1964年(昭39)4月11日、神奈川県生まれの53歳。88年4月スポニチ入社。92年1月にレース部へ異動。1年間の競輪取材の後、中央競馬担当に。13年、21年ぶりに競輪の現場に復帰。選手会の署名活動を取材、千葉競輪存続に選手たちの喜ぶ顔が頭に浮かんだ。