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【記者コラム】ナショナルチーム譲れぬ走り

 2020年に迫った東京五輪に向けて自転車競技でも着実に強化が進んでいる。脇本雄太が昨年ワールドカップでV。そして今年3月には河端朋之が世界選手権のケイリンで銀メダルを獲得した。現在のナショナルチームは彼ら2人に新田祐大、渡辺一成、深谷知広らと超豪華メンバーだ。

 ナショナルチームのメンバーは海外遠征、競技のトレーニングのため原則、GⅡ以上のグレードを走る予定となっている。平塚ダービーに出場している新田、脇本、渡辺、深谷も3月松山ウィナーズカップ(GⅡ)以来のレースとなる。出走回数が少ない分、走るシリーズは勝たなくてはグランプリ出場は厳しくなる。新田は2月全日本選抜Vですでに出場権を得ているが、他のメンバーが今回のダービーにかける気持ちは強い。もちろん競輪一本の選手はそうはさせじと火花を散らす。見逃せないバトルが続く。
 

  世界に目を向けると今年の世界選手権スプリント金メダルと最強を誇るグレーツァー(オーストラリア、写真)が初戦の宇都宮F1で完全Vを飾った。初日は13秒5の捲りで、準決勝はホームからカマし、売り出し中の松本貴浩を余裕で併せて逃げ切った。決勝戦はボスをマークから後ろを巧みにけん制しての差し。3日間とも違う決まり手で勝利と、初の日本の競輪とは思えない対応力の高さを見せつけた。日本に滞在する6カ月間で何回のV、何回のバンクレコードを叩き出すのか。改めて世界のレベルの高さを痛感した。

 まずは3日からの玉野F1で、河端が今年の世界選手権チームスプリントV、昨年日本で6Vのブフリ(オランダ)、17年世界選手権チームスプリントVのウェブスター(ニュージーランド)を迎え撃つ。こちらのバトルにも注目だ。   (緒方 泰士)

※18年5月2日付・大阪版掲載