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【記者コラム】ベテランの意地! 気迫衰えない紫原政文

 2018年最初のG1開催「第33回全日本選抜競輪(四日市)」は12日に新田祐大の優勝で幕を閉じた。8番手からのまくりで近畿勢の二段駆けをねじ伏せた走りは異次元の強さだった。早くも年末のグランプリ切符をゲット。今年もこの男を中心にS級トップが熱い戦いを繰り広げる。

 そのS級で28年間戦った紫原政文(福岡=61期)=写真=が今年1月にA級陥落となった。1988年の5月にデビューしてから1年でS級へ昇級。翌年の90年には小倉競輪祭の新人王に輝くなど華々しい活躍。長年G1戦線でも実績を残した実力者だ。

 しかし年齢的な衰えは隠せずA級へ。降級後は予想外に苦戦。9日からの松山F2ナイターで現状の話を聞くことができた。
 「昨年の後半は体のケアをじっくりした。A級は今までの感覚と違いますね」とA級のレースに戸惑いを隠せない様子だった。
 
 初日特選は九州が3人いたが、単騎の競走を選択。落車もあったが、見せ場はつくれなかった。

 準決は同県の嶋田誠也マーク。ホームから巻き返した嶋田に続く絶好の展開も差し切れず2着。「残そうと思ったけど踏み直しが強烈でした。昔は父ちゃん(誠=引退)をだいぶ引っ張っりましたよ。その息子さんと走れるなんて」と感慨深い表情だった。

 「今でも同期の神山(雄一郎)がG1の準決に乗ってすごいけど、S級最年長優勝を飾った西川(親幸)さんもいるしね。僕も負けないように頑張りたい」

 決勝戦は再度、嶋田目標。嶋田が主導権を握る展開となったが、三登誉哲のまくりを浴びて5着に敗退。

 来期はS級1班に復帰が確定しているだけに、意地は見せたい。若手にも負けない強い気持ちで臨む。(下野 章雄 )

※18年2月14日・大阪版掲載