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【記者コラム】ボート好き小林選手に助けられた


 担当替えでこの春から競輪担当を拝命した。ボートレース担当時は「出た出た出田」として万シュー券を追い続けたが、車券だけはどうにも“食わず嫌い”だった。唯一のつながりといえば中学の同級生が現役競輪選手であること。いずれ再会を果たした際には当欄で紹介したいが、まずは“ビギナー”ならではの驚きや発見を伝えたい。

 4月から宇都宮、大宮、西武園、京王閣、立川、松戸、川崎、平塚、静岡と各場を転々とし、競輪取材のイロハを勉強してきた。05年春、入社まもなく芸能取材の現場にポーンと放り出されたのを思い出した。

 ここで早くもピンチ。検車場で選手の顔と名前が全く分からない。ボートレースの場合は選手の乗艇着などに4桁の登録番号を記載したワッペンが貼られているため、初対面の選手でもなんとかなった。ところが、競輪はそのようなヒントはほぼ皆無。まずは2300人以上いる選手を、どれだけ覚えられるかが第一関門と痛切に感じた。

 10~12日の大宮S級シリーズ(FⅠ)。ポカーンとしていた記者に手を差し伸べてくれたのが小林大介選手(40=79期・群馬、写真)だった。大のボートレース好きとのこと。初日特選は9着だったが2日目準決勝で見事1着。決勝に進出した。「初日は6コース(大外)だったからね。調子的にもまあまあ。直線は松岡(健介)さんも良かったけど、自分も特訓から出ていく感じがあったよ」。ボートレース用語を交えながら話してくれた。そのユニークさたるや秀逸だ。残念ながら決勝は落車棄権。ただ、競輪担当スタートの出来事として忘れられない開催となった。

 出田 竜祐(いでた・りゅうすけ)1980年(昭55)9月29日生まれ、熊本県出身の37歳。明大卒。05年スポニチ入社。芸能、サッカー、ボートレース担当を経て今年4月から競輪担当。購入車券の初的中は14~16日の松戸FⅡ。1着は野口裕史(34=111期・千葉)。

※18年4月26日・東京版掲載