ニュース

【記者コラム】ミッドナイト人気をどうつなげる?

 早いもので新年も10日を過ぎた。すでに立川記念が終了し、北津留翼が今年初のG3ウイナーとなった。彼は早くから抜群のスピードで将来の活躍が期待されていた。昨年から動きの幅が広がり好成績を残せるようになった。勢いに乗って突っ走るか注目だ。
 そして今年、競輪界ではナイター、ミッドナイトへさらに比重が高まっていくことは間違いない。競輪場にとってドル箱だった記念(G3)の売り上げの低下が止まらないからだ。また昼間のF2は赤字開催となっているのが現状だ。対して夜のレース、とくにミッドナイトは7車立てで7R制にもかかわらず1日1億5000万円を超えている。1日2億円の売り上げが見えてきた。選手賞金の総額は少なく、ネットだけの発売なので経費ははるかに少なく、昼間の開催と比べて優位は明らかだ。当然に施行者からの人気は高く、8日から西武園で全国9場目のミッドナイト開催が行われている。
 ミッドナイトが盛況なのは深夜で他の公営競技のナイターとかぶらず単独で開催されていることが第一だが、7車なので車券が的中しやすいことが大きい。予想をしててもチャレンジ、ガールズのないオール9車のF1戦では2、3Rだけの的中はざらだし、昨年もこっそりと全部外したことも…。やはり当たる楽しみは何よりだ。
 現段階でミッドナイトは成功しているが不安もある。それは競輪場で実際のレースを観戦する機会がますます少なくなり、競輪の真の魅力が伝わらないこと。トップクラスの選手の風を切っていくスピード、ゴール前の迫力などなど。これらを補うために今年から川崎記念(G3)は4、8月に初のG3ナイターとして開催される。将来的にはG1のナイター開催も必至だろう。夜と昼間の開催のバランスをどううまく取って競輪復活につなげるか。思い切った変革が望まれる。(緒方 泰士) ※17年1月11日付・大阪版掲載