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【記者コラム】世界選手権も日本人メダルラッシュだ

 S班の渡辺一成(34=福島・88期)と深谷知広(28=愛知・96期)は昨年のKEIRINグランプリを最後に競輪を走っていない。今年最初のG1だった四日市・全日本選抜も姿はなかった。彼らと河端朋之(33=岡山・95期)の3選手は17日から20日までマレーシアで開催されたアジア自転車競技選手権に出場していた。昨年のW杯で世界選手権に出場できる個人ポイントを稼げなかったためG1よりアジア選手権が優先されることになった。

 チームスプリントは渡辺と河端にBMXの長迫吉拓の3人で挑み44秒063で2位。優勝した韓国とはわずか0秒014差だった。ケイリンは渡辺が準決で敗退。河端は予選1着、準決2着で勝ち上がり決勝はまくって優勝した。1キロタイムトライアルは深谷が1分1秒686の自己最高タイムで優勝。スプリントは深谷が2回戦で敗退したが渡辺が決勝を2―0で制した。3人とも各種目でアジアチャンピオンとなり2月28日~3月4日にオランダで行われる世界選手権の出場権を手に入れた。

 世界選手権の出場選手はまだ発表されてないが脇本雄太(28=福井・94期)、全日本選抜を優勝した新田祐大(32=福島・90期)も参戦することになるのは間違いない。世界選手権は2年後の東京五輪へ試金石となる重要な大会。日本人では吉岡稔真本紙評論家が1993年ケイリンで銅メダルを獲得して以来、世界選手権のメダリストが誕生していない。

 昨年12月W杯第4戦のケイリンで金メダルを獲得した脇本が最もメダルに近い位置にいる。深谷のアジア選手権1キロタイムトライアル優勝タイムを昨年の世界選の結果に照らし合わせると8位入賞となるが、この時の優勝タイムは1分00秒714だった。本人は手応えを感じているだけに1秒短縮できればメダル獲得も夢ではない。

 平昌五輪に負けないぐらいメダルラッシュの朗報が届くことを祈っている。 (亀田 克也)

※18年2月21日付・大阪版掲載