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【記者コラム】伊藤稔真が特昇王手!兄・裕貴へのエールとなるか

 22日に閉幕した西武園記念では、北日本ラインの3番手を回った和田圭(32=宮城・92期)が直線外を伸びて、うれしい記念初V。浅井康太、平原康多に三谷竜生らタイトルホルダーを相手に大金星を挙げ、3連単55万円オーバーの超ビッグ配当を提供。ゴール線を通過した瞬間に高々と突き上げたガッツポーズは何とも初々しく、印象に残るものだった。

 優勝後のインタビューでは「100回のうちの1回で来ましたね。自分はあそこ(3番手)が定位置なんで、そこを極めます」と、何とも和田らしいコメントが飛び出したが、今回の優勝をきっかけに番手のレースも増えるてくるはず。もう一つ前の位置からでもきっちりと結果を出してほしい。

 話は変わるが、浅井康太の一番弟子・伊藤稔真(21=三重・111期)が現在開催中の玉野ミッドナイト(FⅡ)で、ついに特別昇班場所を迎えた。締め切りの都合上、初戦を見ずにこの原稿を書いているのだが、もし勝っていればA級2班昇格まであと二つ。3月23日の浅井康太グランプリ祝勝会で話したときには「完全にミッドナイト型の体になってます」と苦笑いを浮かべていたが、今回はミッドナイト3連戦目。夜型の体が逆に武器となるはず。

 5月16日に開幕する西武園FⅠからは、交通事故で大けがを負った実兄の裕貴(26=100期)も戦線に復帰する。その前に9連勝ゴールを決めて、少しでもS級1班の兄の背中に追いつきたいところ。それがいまの稔真の原動力であり、結果的に不安だらけで復帰戦を迎える兄へのエールともなる。最高の兄弟愛だ。ミッドナイトファンだけではなく、この記事を偶然に読んだという人たちにも、ぜひ注目していただきたいシリーズである。 (岡田 光広)
※18年4月25日・大阪版掲載