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【記者コラム】地元GⅠ制覇へ充実期・浅井に期待

 明日、今年初のGⅠ「第33回全日本選抜競輪」が開幕。四日市競輪場では初めてのGⅠ開催になる。

 全日本選抜は85年8月に前橋で第1回を開催。年4回の特別競輪(当時)に次ぐ5個目の特別競輪として始まった。以降、00年8月の名古屋まで現行とは真逆の〝真夏の祭典〟として定着していた。01年の花月園から08年の西武園までは1年の最後を締めくくる大会として開催。09~11年の3年は8月開催に戻り、そして13年2月の松山から新年初戦のGⅠになった。

 今大会の焦点の一つはグランプリ覇者の浅井康太の地元GⅠ優勝なるか?選手にとって地元でのGⅠ大会は気持ちが違う。昨年の取手で武田豊樹が「自分が(優勝を争える)選手の間で今回の地元GⅠは最初で最後の大会」と強い思いで臨んだことが記憶に新しい。結果は平原康多が優勝、武田豊樹が2着だった。

 地元GⅠを優勝することは選手冥利に尽きる。しかし地元の競輪場でGⅠが開催されるかどうか?その時の自分の年齢、調子が優勝を狙える状態にあるかどうか?など地元GⅠ優勝には勝負運を含めた多くの要素があることは過去のGⅠを振り返れば分かる。

 過去30年で地元GⅠの優勝といえば宇都宮オールスター(93年)の神山雄一郎、松戸ダービー(05年)の鈴木誠、静岡ダービー(09年)の渡辺晴智、いわき平オールスター(10年)の山崎芳仁、そして17年いわき平オールスターの渡辺一成。また、後閑信一は群馬時代に前橋親王牌(06年)、東京時代に京王閣オールスター(13年)を優勝。武田豊樹は〝生まれ故郷〟の北海道で函館高松宮記念杯(12年)を優勝している。

 今大会の浅井は充実期だけに期待が高まる。今年のGⅠ戦線(5月平塚ダービーから11月小倉競輪祭)も地元選手の強い思いを感じて車券検討したい。

 ♤中林 陵治(なかばやし・りょうじ)1962年(昭37)熊本県生まれの55歳。慶大卒。87年4月入社、翌5月に坂本英一(栃木)ら59期生のデビュー戦(花月園新人リーグ)で記者デビュー。以来、競輪の現場取材一筋30年。通算車券購入額上位選手①神山雄一郎②鈴木誠③小橋正義。

※18年2月8日付・東京版掲載