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【記者コラム】大ケガからの復活を目指す市田佳寿浩


 福井競輪F1戦(7日~9日)は世界最強のスプリンターの呼び声が高いマシュー・グレーツァー(豪州)が参戦。迎え撃つ日本勢は史上最速のGⅢ制覇を飾った超新星の南潤が決勝戦で激突。話題性がたっぷりなシリーズだが、それ以上にファンの注目を浴びたのが地元で復帰戦となった市田佳寿浩(42=76期、写真)だ。

 昨年3月高松のウィナーズCの落車で大腿骨頭粉砕骨折などの大ケガ。今回は約1年2カ月ぶりのレースとなった。
 「正直、こうして戻れるとは思わなかった」と一時は選手生活を断念することも考えたようだが、自転車競技に打ち込む息子や弟子の指導などが復活を目指すエネルギーになった。また、前検日の前日(5日)の福井バンクで行われたファンへの報告会での励ましの言葉で気持ちを新たにした。
 「練習では十分追走できているけど、レースとなれば違う感覚があるし別物です。車券の対象になるかと言われれば頑張るとしか言えないですね」と不安も抱えながら初日を迎えた。
 
 そのS級特選はグレーツァーが打鐘から一気の逃げ切り勝ちと予想通りの強さを披露。市田は近畿勢・山本伸一マークで4着に入線。前は抜けなかったが、しっかりと追走はした。
 「何とか形になったけど、自分のイメージとは離れている。でも心配しているほどではないです。今以上に精進して早く1着を取りたい」と気合を込める。
 
 準決11Rは南の番手戦。カマシ返しとなった南の出脚に離れて万事休す。9着に大敗した。
 「まだまだですね。不安定な状況の中で応援してもらってありがたい。精神的に負けないように頑ります」。復活への道のりを一歩一歩進む市田にエールを送りたい。
(下野 章雄) ※18年5月9日付・大阪版掲載