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【記者コラム】奥井&山原 過酷過ぎる中0日参戦

  8~10日に平塚で行われたガールズ開催。前検日に話題をさらったのが前日まで奈良で走っていた奥井迪(ふみ、36)と山原さくら(25)の追加参戦。1日も休養日のない中0日。

 「今まで中2日はあるけど中0日は初。正直、どんな状態で臨めるか分からない。いつもは先行で、と作戦に迷いはないけど、今回は自力基本で、くらいにしておいてください」と話した奥井。一方、山原は実家のある高知に戻る時間はなく「中部の選手に名古屋まで送ってもらいホテルで1泊。名古屋からは新幹線で小田原まで来て奥井さんに車で迎えに来てもらった。自転車は輪行バッグで持ってきた。無事に着いて良かった」

 注目の初戦。山原は鈴木美教との対戦。鈴木を叩いて先行した山原は立て直した鈴木にかわされ2着。奥井は先行した梅川風子を叩いて3車身差をつけたが「いつもは一気に踏むところをじわじわとスピードを上げる感じで行った」と本来の走りでなかったことを明かした。

 2日目は先に走った山原が1着。それを見た奥井。「1つ前にさくらちゃんが強いレースをした。よーし私も、とスイッチが入るところなんだけど、スイッチが見つからなくて(笑い)。疲れ過ぎていてよく分からない」。1着にも表情はさえなかった。

 決勝は鈴木の優勝で山原2着、奥井3着。成績だけ見れば奥井が①①③、山原が②①②。客の期待に応えはしたが「今日こそ負けるんじゃないか」と疑心暗鬼にさせられたのも事実。連日、人気を背負い、力の限りを尽くした2人は本当に大変だったと思うし、今後にどんな影響を及ぼすかも分からない。過酷過ぎる中0日はもう見たくない。

♤狩谷 牧生(かりや・まきお)1964年(昭39)4月11日、神奈川県生まれの53歳。88年4月スポニチ入社。92年1月にレース部へ異動。1年間の競輪取材の後、中央競馬担当に。2013年、21年ぶり
に競輪の現場に復帰。ここ数年でうれしかったのは千葉競輪の存続。

※18年2月15日付・東京版掲載