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【記者コラム】小野俊之 完全復活目指し試行錯誤

 年が変わりまた男子勢はグランプリ、女子選手はガールズグランプリへの出場権争いが始まった。1年の新たなスタート。だが、そんな中、新年に入って期が変わり大物選手がA級へ降格している。中でもびっくりしたのが小野俊之(40、写真=大分)の名前があったことだ。調べると19年半ぶりのA級戦だった。数々のビッグ戦線で活躍し、04年にはグランプリのタイトルを獲得。輪界の頂点にまで立った男が…。
 降級初戦となった松山でいきなり小野に取材する機会を得た。検車場でもやはりオーラがひと味も、ふた味も違った。登場するとマスコミ関係者に囲まれた。「新人のつもりで、0からつくっていきます」と小野。キッパリと話し、表情は清々しかった。
 節間中もいろいろと話す機会に恵まれた。「ここでしかできないことがある。一戦一戦が勉強。それをしっかりやればS級に戻った時に生きてくる」。あの夢舞台を目指して試行錯誤。前を向く姿には心にグッとくるものがあった。そして、「自分がグランプリで戦った村上(義弘)さんは今もあの舞台で戦っている。もう一度あの舞台で戦いたい」。特に“もう一度戦いたい”というところではかなりの気持ちが入っていた。自身より年上の選手が一線級で戦い、しかも16年のグランプリを制覇。かつてのライバルらの活躍に刺激されているのは言うまでもないだろう。
 その松山の結果は初戦こそ(3)着に敗れたが、準決(1)着、決勝(1)着と存在感を示して優勝した。2場所目の四日市は優勝を逃したが、(1)(2)(2)着。全てのレースで車券に絡み、ファンへ貢献していた。松山の初日は番手まくり、四日市の決勝はまくりを繰り出すなど、一歩一歩、新たな自分を確立するために磨いている。完全復活してまたあのビッグ戦線へと帰ってきてほしい。(桑原 勲)
※17年2月1日付・大阪版掲載