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【記者コラム】年1回の記念競輪 同じ時季に開催を

 今日から伊東記念が開幕。伊東市の花木が椿であることでサブタイトルは「椿賞争奪戦」。椿賞のタイトル通りに伊東記念は3月のダービー前の開催が定位置だった。吉岡稔真氏(本紙評論家)がS級連勝記録の「18」を記録したのは94年3月8日の伊東記念後節の決勝戦。

 伊東記念が12月中心の開催に変更したのは04年。02年4月から記念競輪が4日制(02年3月までは前節3日制、後節3日制)になったことで各地の記念開催の日程が変わり始めた。前後節時代は2場所で記念競輪を開催するのが普通だったが、4日制の1場所開催となった。

 記念競輪のサブタイトルには川崎の「桜花賞」、花月園の「菊花賞」など季節を感じるものがある。○○記念といえば時季が浮かんできたものだ。年に1回の記念競輪であれば同じ時季の開催が望ましい。大きな理由の1つは車券購入に直結するバンクコンディション。同じバンクでもS級トップとなれば下位選手と傾向が違う。また夏場、冬場、梅雨…、特に冬場は昼間と夕方でも違う。S級トップが走る4日間が同じ時季なら毎年の車券の印象が残っている。

 GⅠ開催が昨年からダービーが5月のGW期間、オールスターが8月のお盆期間に変更になったことで記念競輪の数場所は開催時期が移動される。5月のダービー直後の記念競輪が売り上げ的に厳しい日程となるのは容易に推察できる。

 記念競輪の近年は売り上げ低迷が著しい。今年4月からの記念競輪4日間の売り上げの平均は約52億円。モーニング、ミッドナイトで全体的な売り上げは下がり止まり傾向だが、記念(GⅢ)以上のビッグが低迷。それでもS級トップが走る記念は各施行者のメインイベント。今回の伊東記念の目標額は53億円。

♤中林 陵治(なかばやし・りょうじ)1962年(昭37)、熊本県生まれの55歳。慶大卒。87年4月入社、翌5月に関根幸夫(神奈川)ら59期生のデビュー戦(花月園新人リーグ)で記者デビュー。以来、競輪の現場取材一筋30年。勝負レースは5車の結束、競り、番手まくり。

※17年12月7日付・東京版掲載