ニュース

【記者コラム】急成長21歳トルーマンに注目


 函館F1(6~8日)で外国人選手を取材。オランダのテオ・ボス(34)は7度目の来日。昨年は36戦28勝、8Vの好成績。今年は宇都宮で①①❼。決勝は先行して番手グレーツァーの日本初Vに貢献した。今回、取り上げるのは初来日となるイギリスのジョセフ・トルーマン(21、写真)。初戦の松戸は①①❾。決勝は郡司浩平を叩けず大敗したが、初日、2日目は悠々と逃げ切っている。「スピードが持ち味」と胸を張った。

 函館では1班の選手が少なく、初日特選でコンビを組みトルーマン―ボスの並び。打鐘で先制したトルーマンは「後ろを見て誰も来ない感じだったので80%の力で走った」。後方からスピード良く吉本卓仁が迫ると、すかさずボスが番手まくりで1着。1度は後退したトルーマンが3着に盛り返したのには驚かされた。番手まくりをされた先行選手が最後に伸びて来るなんてそう見られるものではない。脚力は相当だ。

 準決を逃げ切ったトルーマンはボスに「ノットバッド(悪くないよ)」と褒められ笑顔。横でローラーを踏む月森亮輔(26=岡山・101期)に「君は先行ライダー?体形がそう見える。あまり先行しない。それは残念」と盛んに話しかける。バック数の少ない月森は苦笑いで「サンキュー」と返していた。

 サッカーのトレーニングの一環として自転車を始めたトルーマンだが、ここ数年で急速に力を付けてきた。松戸、函館の走りを見てもまだ伸びしろは十分にありそう。次の宇都宮(28~30日)の走りに注目だ。

 狩谷 牧生(かりや・まきお)1964年(昭39)4月11日生まれ、神奈川県出身の54歳。88年4月スポニチ入社。92年1月にレース部へ異動。1年間の競輪取材の後、中央競馬担当に。13年から21年ぶりに競輪の現場に復帰。選手会の署名活動を取材、千葉競輪存続に選手たちの喜ぶ顔が頭に浮かんだ。

※18年5月10日付・東京版掲載