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【記者コラム】未来の”G1戦士”たちの熱い3日間

 23日が最終日だった川崎F1。100期代の伸び盛りの若手が見応えある走りでスタンドを沸かせた。初日特選は鈴木竜士(23=107期)と野原雅也(23=103期)が激突。昨年9月の富山・共同通信社杯の2日目に逃げた野原を鈴木がまくって9着に沈めている。そのお返しとばかり、逃げた鈴木ー稲村の3番手から野原が鮮やかにまくって意地を見せた。「鈴木君が全開で踏んできつかった。でも、脚の感じはいい」と話した野原だったが、準決4着で決勝に進めなかった。
 そのレースでバック9番手から強烈まくりで2着に押し上げたのが地元の堀内俊介(27=107期)。前回の小田原G3で決勝3着。「自信になった」と手応えをつかんでの参戦だった。太田竜馬(20=109期)は一次予選5着でぎりぎり準決へ。いい意味で開き直れたのか得意のカマシで準決1着。「松山記念で決勝に乗ったのにF1は人気で飛んでばかり…。ようやく決勝に乗れた」と胸をなで下ろしていた。前述の鈴木は突っ張り先行で準決3着。「このメンバーなら抑え先行で押し切るくらいじゃないと上じゃ通用しない。3着は最低限のノルマ」と表情を引き締めた。同期同県のライバル・吉田拓矢はG1全日本選抜競輪で活躍した。負けてはいられないが本音だ。
 太田、堀内、鈴木が勝ち上がった決勝は果敢に先手を奪った堀内が逃げ切ってうれしいS級初V。「普段から練習しているホームバンクだけどチャレンジの時も1、2班の時も川崎には全くいい思い出がない」と前検日に話していたが、一生忘れられない走りになった。初優勝に満足せず、さらに上を目指してほしい。(狩谷 牧生)   ※17年2月23日付・東京版掲載