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【記者コラム】武田 地元&故郷のG1制覇の偉業なるか

 今年初のG1が今日開幕する。1950年2月に開設されて以来、取手競輪場では初のG1開催だ。取手でビッグレース(G2)が開催されたのは過去3回。最初は01年1月の「共同通信社杯」。底冷えのする時季で降雪のため2日目が中止、順延。2日目優秀は太田真一の後ろを神山雄一郎と稲村成浩で競った記憶がある。4回目の共同杯優勝を飾った神山は「(共同杯は)G1でないけど優勝賞金(2225万円)が高いのでグランプリ(出場に向けて)には大きいです」と語った。
 2回目のG2は05年2月の「東王座戦」。当時の東王座戦は東日本地区の選手により東日本地区の競輪場で4日制で開催された。決勝戦は伏見俊昭と岡部芳幸を軸とする北日本勢5人と武田豊樹率いる関東勢4人の二分戦。北日本勢の2段駆けが決まり岡部が3度目の東王座戦優勝を飾った。
 3回目のG2は09年10月の「共同通信社杯」。06年にタイトルホルダーの仲間入りを果たした山崎芳仁が圧巻の4連勝。「車輪が出て行く感じ」という充実期を感じさせた走りだった。
 今回のG1は地元・武田豊樹に注目が集まる。武田の43歳という年齢を考慮すれば、地元G1は最後と考えるのが普通。どんな名選手でも地元戦は気持ちが違うし、またビッグレースとなれば思い入れも強い。それだけに地元のG1を勝つことは何よりの喜びになる。
 平成に入り、地元G1の優勝と言えば神山の宇都宮オールスター(93年)が印象深い。松戸ダービー(05年)の鈴木誠、静岡ダービー(09年)の渡辺晴智、平オールスター(10年)の山崎芳仁…。特筆すべきは後閑信一が群馬時代に前橋親王牌(06年)、東京に移籍して京王閣オールスター(13年)を優勝していること。武田は生まれ故郷の北海道で高松宮記念杯(函館=12年)を優勝。今回は競輪選手としての地元戦。優勝すれば偉大な記録となる。(中林 陵治) ※17年2月16日付・東京版掲載