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【記者コラム】池野 大舞台に向けてアピール駆けだ


 今年初のG1「第32回全日本選抜競輪」は19日に、平原康多(34=埼玉・87期)の優勝で幕を閉じた。年またぎとはいえ昨年の競輪祭に続きG1連覇を飾るなど、今や輪界No.1の存在だ。そんなトップクラスの選手を目標にし、若手が切磋琢磨(せっさたくま)して次代の輪界を担う選手が誕生してほしい。
 ステージは違うが、各地で109期旋風が巻き起こっている。筆頭格は1月の松山で早くも記念初優出の太田竜馬だ。スター候補生として将来が楽しみだが、その期の在校1位が今回の奈良に出走している池野健太(25=兵庫、写真)。チャレンジこそ昨年10月福井で9連勝を達成し特別昇班を果たしたが、昇班後は準決突破もままならず頭打ちの印象が強い。
 前回の和歌山は2(5)2着に終わったとはいえ強風の中、3日間強引に主導権を握ったレース内容は及第点。今回は真価を問われる一戦。予選は打鐘から強引に巻き返すも、本来の切れがない。1コーナーでようやくまくり切ったが、番手の原田隆に楽にかわされ3/4輪差の2着に終わった。
 レース後は「疲れというより体が重い。いい時は駆け出しにパッパッと行けるのに切れがないですね」と思案顔。前回の和歌山から以前に一度使ったフレームに換えたが、その自転車ではまだ未勝利。「セッティングもあるかも。考えないと…」と悩みは尽きない。
 しかし準決は片りんを見せた。番手の武田哲二のアシストがあったとはいえ、赤板前からの果敢な先行で2着に粘り1、2班戦で2度目の決勝戦へ進出。「ようやくです。武田さんのおかげです」とホッとひと息。今日の8RA級決勝戦は地元の元砂勇雪とは近畿別線で「力を出し切るレース」ときっぱり。3月松阪のルーキーチャンピオンに向けて上昇気流に乗る走りでアピールをしよう。(下野 章雄) 
※17年2月22日付・大阪版掲載