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【記者コラム】浅井 体調を落としてダービー参戦!?

 5月2~7の6日間、G1最高峰にランクされる日本選手権競輪、通称「競輪ダービー」が京王閣競輪場で行われる。出場選手は精鋭162人。S級トップレーサーは誰もが「ダービー王になりたい」と口にするほど名誉ある大会だ。
 スポニチのロゴを着けて走る浅井康太(32=三重・90期、写真)はもちろんV候補の一人。24日の西武園記念3日目にトークショーを行い「ダービーはあまりいい思い出がなく苦手だったが、それも変わってきた。6日間、戦える調整方法が分かってきた。本番が楽しみ」と話していた。15年には京王閣グランプリを制し日本一に輝いたが、G1優勝は11年9月岐阜オールスターから遠ざかっている。一発勝負のグランプリと違い、6日間のダービーは調整力が鍵を握る。選手生活13年目で長丁場を戦い抜く秘けつを見つけたようだ。
 浅井は「左重心」という独特の理論を持つほど研究熱心。特に体の使い方にはこだわりが強く、日常の動き一つ一つをトレーニングと捉えている。「ドアのノブを開けるとき、荷物を取るときなど、ささいな動きでも神経を使う」。自転車以外の他競技の動きを積極的に取り入れることでも有名。検車場ではサッカーボールでリフティング、野球のバットで素振りなど、独特のウオーミングアップが目につく。
 ダービーの大一番へ向けて浅井は「わざと体調を落として参戦しようかな。調子のピークを持っていけば開催中に下がってしまう。人間は体力を回復しようとする。体調を落としていけば、あとは上がるだけなんです」。この考え方も特異で面白い。GPを制した思い出の京王閣で浅井がどんな走りを見せるのか。スポニチファミリーから目が離せない。(小野 祐一)
※東京版・4月27日付掲載

 小野 祐一(おの・ゆういち)1983年(昭58)10月26日、秋田県生まれの33歳。06年スポニチ入社、大阪本社で2年、08年から東京本社で競輪担当。予想ではラインの結束力を第一に、近況の動き、調子を重視して本命を決めている。