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【記者コラム】特別競輪の開催期間 ファンの声にも耳を

 前回の当コラムで来年の競輪祭が6日制で開催されることで生じるいくつかの疑問に触れた。来年のオールスター(いわき平)が今年同様に5日制で開催されることが決まり、来年はダービーの次にランクされるオールスターが競輪祭より短い開催期間となるバランスを欠く1年になる。

 私も車券仲間、関係者らとこの話をするが、競輪歴が長くなればなるほど「競輪祭だけ6日制に戻すのは?」の意見が大半だ。
 
 私は特別競輪は6日制の大ファン。前検日を含めて1週間の開催で日に日に高まっていく緊張感がいい。選手は1週間の長丁場の中で体調管理も大変だが、それだけに「タイトル獲得」の喜びも大きい。また6日制は勝ち上がりに失敗した負け戦で“負け、①①①”の選手を探すのが車券の楽しみの一つだった。

 特別競輪の開催時期も季節感と重なり大事だと思う。ダービーは春分の日、宮杯は梅雨の時季だからこそ“雨の宮杯”、オールスターは秋分の日、競輪祭は北九州の冷たい風…。
 
昨年からは「売れる日程」を模索してダービーがゴールデンウイーク、オールスターがお盆期間に変更。この移行は近年のビッグの売り上げ低迷を見れば新しい試みとして理解できる。

 G1、GPの歴史において同一の基準でなかったのがGPは02年の“グランプリポイント”。そしてG1は08~10年の“SSカップみのり”と09~11年の“SSシリーズ風光る”。このGPの選考基準とG1が短期間で終了したのは競輪史の中で何よりだった。

 G1優勝の重みは過去も未来も不変。競輪に詳しいのは関係者よりも車券を買い続けて○○年のファン。もちろん特別競輪に対する思い入れも強い。声を聞くなら1週間後の小倉競輪祭中に場外発売所に来場するファンが一番だと思う。

 中林 陵治(なかばやし・りょうじ)1962年(昭37)、熊本県生まれの55歳。慶大卒。87年4月入社、翌5月に関根幸夫(神奈川)ら59期生のデビュー戦(花月園新人リーグ)で記者デビュー。以来、競輪の現場取材一筋30年。勝負レースは5車の結束、競り、番手まくり。

※17年11月16日付・東京版掲載