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【記者コラム】発展途上のガールズに強制引退制度はまだ早い

松戸競輪場で行われたFⅡ「オッズパーク杯ガールズドリームトーナメント」(3~5日)。前半にA級1、2班戦5レース、後半に女子戦6レースが組み込まれたガールズがメインのシリーズだ。女子は1~6回生まで総勢42人が参戦。あちらこちらから黄色い声が響き渡る。控室の様子を聞くと「まるで修学旅行みたい」「女子高と同じ感覚」。検車場は通常開催と雰囲気が一変。男子選手は女子の迫力に圧倒されて肩身が狭そうに見えた。

優勝はビッグレース出場経験がない細田愛未(22=埼玉・108期、写真)。GP出場組を相手に完全Vを飾った。今後の飛躍を感じさせたのは②②①着のルーキー吉村早耶香(20=静岡・112期)。注目度の高いレースでニューヒロイン候補たちが躍動した。3日間の総入場者数は3連休だったこともあり先月のFⅡ戦(27~29日)と比べると約2倍にアップ。女子戦が集客力アップに効果があることが改めて証明された。

売り上げも好調。一方で課題は山積だ。1期生の小林莉子(24=東京)は「ボートレースは女子戦の売り上げがいいと聞いている。競輪もオールガールズだけでレースができればいいけど、現状では選手が足りない」と話す。松戸は2日目に3人が欠場したものの補充選手が1人しか見つからず、最終日は6車立てが2レース行われた。期末になると追加や補充で選手が足りないことが増えてくる。これはケガによる戦線離脱や産休による長期欠場者が予想以上に多いことが理由の一つに挙げられる。

〝需要と供給〟のバランスを保つには選手数を増やすことが必要不可欠。半年に成績下位3人が強制的に引退させられる代謝制度の導入は、成長途上のガールズケイリンには少し早すぎたかもしれない。

♤小野 祐一(おの・ゆういち)1983年(昭58)10月26日、秋田県生まれの34歳。06年スポニチ入社、大阪本社で2年、08年から東京本社で競輪担当。予想ではラインの結束力を第一に、近況の動き、調子を重視して本命を決めている。

※11月9日付・東京版掲載