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【記者コラム】選手の責任だけを重くする改革に疑問

 昨日行われた四日市競輪開設65周年記念は、山中秀将の記念初優勝で閉幕。地元記念4連覇を狙った浅井康太は3着。「行けたと思ったんですけどね…。でも確定板には乗れたし、この調子を維持できれば大丈夫」。ビッグ戦線に向けては手応えをつかんだようだ。
 中部地区は今月も2本の記念開催がある。9日開幕の大垣記念で注目されるのは竹内雄作。四日市記念では準決勝でまさかの9着。さらに最終日も失格と散々な結果に。17日に控えるウィナーズカップ(G2)に向けて地元バンクでの巻き返しが期待される。25日からの松阪記念には再度浅井が登場。地元三重大会の連覇と、62周年以来となる松阪記念2Vを目指す。
 2月16日を初日とする開催からKEIRINグランプリ選手選考が改正された。選考期間内のG1、G2を対象として失格を3回以上した者。また選手選考期間内の全てのレースで競技規則第11条又は58条により失格した者(事象内容について精査)となっている。
 11条とは敢闘の義務のことで◆暴走の禁止(勝機を逸する先行。勝者から6秒程度以上の敗退)◆追走義務違反の禁止(前を走る選手および集団から極端に離れてはならない)◆過失走行の禁止(自爆落車など)。58条とは先頭員早期追い抜きの禁止。
 失格のペナルティー強化はファン目線から考えても反対ではない。しかし選手の責任だけを重くする改革はどうか。ボートレースのように返還金制度を導入して業界全体で痛みを分け合う姿勢を見せるべきだ。そうすれば選手も少しは納得するだろうし、ファンも失格で戻ってきたお金は次のレースに投資する。
 若手の先行意欲を抑制させるようなルールにも改善の余地はある。新山響平や吉田拓矢などの新世代は2周駆けでも十分に勝負できる。世界に通用する選手を育てたいのなら若手の可能性を引き出すようなルール改正が必要。そういう時期に来ている。(岡田 光広) ※17年3月1日付・大阪版掲載