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【記者コラム】GⅡはいろいろな試みをしてもいい

 ウィナーズカップは武田豊樹が優勝。武田は昨年8月の平オールスターで落車。直後には自ら運転して自宅に帰ったが「あまりにも痛いので…」いくつかの病院で再検査の結果、骨盤骨折の重傷だった。

 骨折当初は11月の小倉競輪祭を復帰時期と想定したが、「グランプリに間に合わせる」ことと自分の状態面で判断して10月の前橋親王牌に復帰を早めた。もちろん40歳を過ぎての大ケガは復調に時間を費やした。

 今大会の前検日(17日)に「(花粉症の影響はあるが)骨折から半年がたち、体は徐々に戻っている」と復調を感じさせると、準決勝終了後には「5月のダービーに出場できない分、今回頑張りたい」と強い気持ちで臨み、結果を出した。10回目のグランプリ出場を目指す武田にとって、この優勝は6月以降の精神面に大きい1勝だった。

 昨年新設されたウィナーズカップは正選手の選抜方法の一つに〝17年7月から12月までの期間(選考期間)における1着回数上位者から30名〟という方法がある。したがって17年後期に(脚力のある)S級2班の選手は予選スタートになるが、初日に1着を積み重ねることができる。したがって今大会は(追い込み型と比較して)1着の多い自力型がそろい、細切れ戦のメンバーが続いた。

 GⅠは開催期間、出場選手、勝ち上がりなど変えるべきでない。理由は10年後、20年後に選手の実績を一言で表すと「GⅠ○勝」になるからで、特別競輪の格を変えてはいけない。

 しかし今回のウィナーズカップ同様にGⅡはいろいろな試み(選抜方法)をしてもいい。過去にも「ふるさとダービー」「東西王座戦」があり、現在も「共同通信社杯」、「サマーナイトフェスティパル」が開催されている。GⅡの選抜方法はその時代、その時期ののニーズでいい。

 ♤中林 陵治(なかばやし・りょうじ)1962年(昭37)熊本県生まれの55歳。慶大卒。87年4月入社、翌5月に関根幸夫(神奈川)ら59期生のデビュー戦(花月園新人リーグ)で記者デビュー。以来、競輪の現場取材一筋30年。通算車券購入額上位選手①神山雄一郎②鈴木誠③小橋正義。

※18年3月21日付・東京版掲載