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【記者コラム】109期・布居 今後の戦いぶりに期待


 ハイレベルの109期生が昨年の7月にデビューして9カ月が過ぎた。太田竜馬(21=徳島)を筆頭にその活躍ぶりは承知の通りだが、遅まきながら力を付けてきた選手がいる。現在チャレンジの布居翼(20=和歌山、写真)だ。アマ時代はジュニアオリンピックカップでスプリント2位の戦績を残すなど注目を浴びたが、デビュー戦いきなりの落車でつまずいた。続く2戦目、またしても予選で落車欠場の憂き目。体の状態よりも精神的なダメージが大きく、予選突破もままならない状態が続いた。逃げては簡単にまくられ、叩かれてはまくり不発と苦戦が続いた。が、ようやく上昇の兆し。3月の高知(ミッドナイト)で連勝で勝ち上がり、初めての決勝進出を果たした。
 以前は自信なさげな印象が見受けられたが、4月2日から開催された岸和田F2戦では「落ち着いて走れるようになったし、状態は上向いています」としっかりとした口調で話していた。
 その言葉通り、2(1)着で2度目の決勝進出。決勝は同期の田頭寛之(28=京都)を突っ張り主導権。番手にはまった田頭にまくられたが、踏ん張って2着に粘り込んだ。
 「バックを取られたのは悔しいけど、2着に粘れたし自分のレースはできました」と納得の表情だった。対戦相手の田頭も「レース内容では負けていました。力を付けていますね」と布居の成長を認めていた。
 父は現在S級で活躍する寛幸。開催終了後に、レースに関して細かい部分でアドバイスをもらっている。「デビューから体重(70キロ)が増えていないので、まずはウエートとか、食事の量などで体を大きくする事です」。パワーアップが今後の課題だ。元々、素材的には申し分がなく、今後の戦いぶりに期待したい。(下野 章雄)  ※4月12日付・大阪版掲載