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【3月11日 第111回生ルーキーチャンピオンレース開催】レース展望②

<愛媛勢 松本・門田・今野で〝3本の矢〟>

 愛媛勢は松本貴治(=写真)、門田凌、今野大輔で“三本の矢”。結束力が大きな武器だ。門田は昨年末、松本は1月初旬にS級特進。A級の今野も直近4場所の全レースで確定板入り、うち1Vと昇級へ向けて着実に歩みを進める。

 年齢は松本と今野が門田より一つ上。「みんな連係する気持ちはあると思う。そこがうまくいけば南君や山崎さんにも対抗できる」と今野。門田は「年下の自分が先頭を、との気持ちが強い」と前で仕掛けることに意欲。ただS級では勢いに乗れず前走松山FⅠでも④⑧⑧と力をアピールできなかった。「S級は打鐘前でも緩むところがない。それでも逃げ切る脚を付けていかないと」と課題を口にしたが「玉野はS級特進を決めたバンクで問題はない。あとは自分の脚力です」。同県3人から勝者を出すべく調子を上げていく構えだ。

 軸は松本か。在校時は第1回記録会でゴールデンキャップ(男子史上12人目)獲得。S級デビューの1月松山FⅠで決勝に進むと2月も高松記念②②④②、向日町FⅠ①②❷と好走。卒記では3人の中で唯一、決勝へ。結果は最終Hから果敢に出たが5着。ここでは同県の絆がVロードを切り開くか。チャンスは逃せない。

<元高校球児・金ヶ江 ここで〝長打〟だ>

 金ケ江勇気(佐賀)は甲子園も経験した元高校球児。在校53位は下から9番目でも、野球で鍛えた高い身体能力でデビュー後の成績ではベスト9入り。「今回はS級の強い選手が4人も走る。まして愛媛勢が3人もいるから厳しい流れになるでしょうけど、相手が強いだけにむしろ気楽に戦える」。立場は挑戦者だが重圧なく走れることは強み。ここぞの勝負で長打を放ち“意外性の男”となるか。軽視は禁物だ。

<ハンマー投げ日本王者・野口 34歳のオールドルーキー>


 ハンマー投げ日本王者(15年陸上日本選手権優勝)から転身した34歳のオールドルーキーが野口裕史(千葉)。デビュー後はチャレンジ戦4場所目にA級2班特昇も、昨年11月までに4回落車。リズムを崩した。それでも秘めたる力は桁違い。勘さえつかめば一気に浮上する。

<牧田賢也・門脇翼もV狙う>
 牧田賢也(福島)もA級2班特昇後に落車。昨年11月に右鎖骨を折り約2カ月半の欠場を余儀なくされた。地元で復帰した2月14~16日いわき平(②⑧⑥) では「だいぶみんなと差が開いた。もっと練習して追いつけるように」と不安な様子だったが2月22~24日の小田原で④③❷。好感触を得た。「一生に一度のレースですから」。1着だけを意識して勝負に出る。
 さらに北日本で注目のホープが門脇翼(秋田)。高校、大学と自転車競技で実績を積み競輪界へ。A級2班特昇は昨年10月。その後、一気のブレークとはいかなかったが気持ちの強さは誰にも負けない。「チャンスは1回しかない。S級の人たちもいるし、ここで勝ってアピールしたい」。持ち味の鋭いダッシュでV奪取だ。