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京王閣GⅠ 山崎芳仁 GⅠ全冠制覇へ準決勝突破だ 

 グランドスラム(G1全冠制覇)に王手をかけてから7年。飾らない素直な人柄で北日本の仲間に愛される「山ちゃん」の偉業が現実味を帯びてきた。
 「グランドスラムは決勝に乗ってから。意識するのはそれから」。周囲のけん騒をよそに山崎はいたって冷静。G19勝の実績は一戦、一戦の積み重ね。準決勝突破へベストを尽くすだけだ。
 一予は新鋭新山マークから追い込み2着で勝ち上がり。だが、前を残せず悔いだけが残った。一転、二予は自力勝負を選択。ここで大きな賭けに出た。朝の指定練習で「凄く感じが良かった」という新車に変更。レースは郡司が逃げた脇本に飛び付き番手まくりを打ったが、山崎は2コーナーまくりで前団を一気にのみ込んだ。全盛期に見せた爆発力が復活。「二予はツボにはまった感じ。車が進んでくれた。準決勝もこの新車で行く」。新しい相棒とフィーリングがマッチ。ダービーが2回行われた昨年は共に二予で敗れたが、思い切った判断が吉と出て一つの壁は乗り越えた。
 休戦となった5日は選手仲間とリラックス。英気を養った。正念場の準決勝9Rは新田マーク。脚質の違いから何度となく離れているのも事実だが、自力で追いつき再連係を決めるのが山崎流の新田対策だ。「エンジン(脚)は大丈夫。与えられた番組で頑張るしかない」。京王閣は06年に記念V、3月のF1戦では3連勝で格の違いを見せつけた好相性のバンク。99年の神山雄一郎以来、4人目のグランドスラマーになる資質は十分秘めている。