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函館競輪GⅢ「五稜郭杯争奪戦」展望

 函館競輪開設67周年記念GⅢ「五稜郭杯争奪戦」は、あす18日から21日まで4日間にわたって開催される。新田祐大(=写真)、浅井康太、中川誠一郎、村上義弘のS級S班4選手のほか、菊地圭尚、新山響平、脇本雄太、大塚健一郎、諸橋愛ら豪華な顔ぶれにより連日、熱く激しいバトルが繰り広げられる。なお、最終日(21日)第9Rでは国際ルールの「KEIRIN EVOLUTION」が行われる。

 中心はスピードスター・新田だ。地元地区の北日本では今年初出走となる今シリーズ。期待も大きいだけに、しっかりと実力を示す。悔しい思いをしたのが前走の京王閣ダービー。優勝を強く意識し、自信を持って挑んだが準決で5着。打鐘からライバル・深谷知広がカマして先制。新田は6番手で最終ホームを通過したが、1センターで後方8番手から木暮安由が踏み上げると内に包まれ、仕掛けるタイミングを逸した。直線で猛追するも届かず、力を出し切れないままゴール。無念の結果となった。次走となるここは、そのうっ憤を晴らす舞台。気を引き締め直し、抜かりなく勝利へ突き進む。
 自力で戦っても、もちろん優勝の可能性は十分。だが、ここでは同地区のニュースター候補・新山との連係が考えられる。地元エースの菊地のほか、ダービーで決勝に進んだ守沢の加勢もありそうで北日本で鉄壁の布陣。断然有利な状況と言ってよく、絶対に負けるわけにはいかない。
 地元の菊地にとっても今シリーズは負けられない戦いだ。意外にもGⅢ優勝はまだなく、ホームバンク函館の記念では14年から3年連続決勝2着。あと一歩のところで勝利を逃してきた。すでにGⅠでも決勝2着(15年静岡全日本選抜)など実績を残している菊地にとって、記念での優勝は何としても果たしたい悲願。前走ダービーに続き、万全に仕上げて勝負を懸ける。
 浅井はダービーで決勝3着。目標にした深谷が主導権。直線を番手で迎える絶好の展開も、3番手から踏み込んだ三谷竜生に強襲されVチャンスを逃した。悔しさが残ったはずだが、安定した成績は変わらずに維持。吉田、金子の愛知勢との連係を念頭に、状況に応じた走りで優勝を目指す。
 一戦ごとに調子を取り戻しているのが中川。2月に鎖骨を折り、欠場から復帰して4場所に出走。ダービーでは準決で敗れたが二予、最終日と2勝を挙げた。鋭いダッシュで1月和歌山記念以来、今年2度目のVを狙う。大塚が九州で中川と連係。ダービーでは二予でまくった中川とワンツー。直線で鋭さ発揮なら突き抜けが決まるシーンも。
 新山は昨年の覇者。逃げてG前迫る菊地を振り切り、デビューから史上最速(1年と20日)での記念Vを決めた。昨年暮れのヤンググランプリで落車してからやや勢いが弱まった感はあるが、積極果敢な姿勢と力強さは変わらず。ここもラインの先頭で先行勝負。連覇へ全力を出し切る。
 近畿は村上と脇本。村上は3月玉野記念で優勝し、その後の練習中に鎖骨を骨折。今シリーズで2カ月半ぶりに復帰する。状態面が気になるが、気迫の走りで勝利を目指す。前で仕掛ける脇本は12年の函館高松宮記念杯で決勝2着の実績。完調とは言えない近況だがリズムに乗ればV争い。
 諸橋も成績は安定。ただ、ダービーの最終日に落車(再乗)しており、その影響がやや心配。好位から切れ味を見せると浮上する。