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【記者コラム】小林優香 完全復活へ視界良好


 
 久々に検車場で見た小林優香=写真=の表情は明るかった。最強の女王としてのプレッシャーから解放されたかのように笑顔でガールズ選手と話す姿が印象的だった。
 昨年6月に痛めていた左肩を手術。年末のガールズグランプリ出場はかなわずグランプリ連覇はならなかった。そして11月に復帰してからも失格、落車が続くなど最悪の年となってしまった。
 「去年は我慢の年でした。出れる大会は全部、テレビで見ることになってしまって悔しかったです」
 同じ福岡の後輩の児玉碧衣の活躍、梶田舞が新女王になるなど、レースに参加できないつらい日々が続いた。それでも自分を見つめ直しダッシュ強化にもつとめ「去年でダメなものは全部出しました」と気持ちを切り替え、今年になって3場所を走り2回のVと復活へ向けての歩みを始めた。
 3月、5月に特別レースのガールズコレクションがあるが欠場期間が長かったため出場することはできない。第一線への復帰は7月のガールズケイリンフェスティバルからとなる。「新人になった気持ちで」と、大きな舞台での走りをプレッシャーと感じるより、素直に楽しみにしている。そして視線はもっと上を見つめている。「あくまで目標はオリンピックです。そこへ向けてしっかりと力を付けていきたい」。3年後の東京五輪へ向けて外国人選手に負けないスピード強化などやるべきことは多いが、苦しみを経験したことで気持ちは確実に強くなっている。
 小林の復活でガールズはますます面白くなってきた。今日、広島での梶田との女王対決はもちろん、今年初の特別レース、3月20日高松でのガールズコレクションからも目が離せない。(緒方 泰士)
※17年3月8日付・大阪版掲載