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【記者コラム】徹底先行で上を目指す林慶次郎

 

 先月の27日に幕を閉じた岐阜FⅠ戦のS級決勝戦は〝これぞ競輪〟と思わせる醍醐味(だいごみ)のあるレースだった。
 戦前の予想通り圧倒的な強さを見せた竹内雄作と南潤の連勝対決。竹内マークの林巨人が「雄作には(南に)勝つために考えて走ってほしい」と話していたが、やはりそこは先行屋の意地でぶつかり合った。
 打鐘前から先行態勢に入った竹内が、一気に巻き返しに出た南と壮絶なもがき合い。3角過ぎでは振り切ったが、最後は工藤文彦(優勝)のまくりを浴びて4着。南は9着に大敗したが、パワー勝負は見応え十分だった。今後も両者の対戦から目が離せない。

 

 同じ開催のA級で注目した選手がいた。7月に昇班した林慶次郎(21=福岡・111期、写真)だ。昇班初戦となった高知は2⑨1着。
 「前回は500バンクで戸惑いがありました。今回は走りなれている400バンクなので」
 予選は打鐘前から突っ張り先行。番手の安部龍文に差されての¼輪差の2着。
 「ペースで踏めたけど、スカスカした感じでした。ギアを上げるかも」
 ギアを3・77↓3・85に上げた準決は打鐘前から主導権を奪っての3着で決勝戦への切符をゲット。
 「後ろが仕事をしてくれるので思い切り良く駆けました。ただ、残り半周はスピードが乗っていかなかった」と課題も口にする。
 決勝は同期で仲のいい中野雄喜との対戦。
 「中野さんはすぐに特別昇班したのでデビューしてから初対戦です。チャレンジャーとして挑みたい」
 その言葉通り赤板から先行争いを挑んだが、結局は中野に内から盛り返されて力尽きての7着に敗退。
 しかし、自分の競走はした。兄はS級へ上がった林大悟。その兄に追いつけ追い越せとこれからも果敢な先行戦法で突っ走る。
(下野章雄)