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【記者コラム】窓場千加頼 次こそ地元初Vだ


 新設された本紙評論家・荒木実氏の冠レース「日本名輪会カップ・第1回荒木実賞・創刊70周年記念スポーツニッポン杯(FⅠ)」が1日から3日間、向日町競輪場で開催された。

 

 初代王者に輝いたのは直線で強襲劇を演じた永沢剛だが、逃げて惜しくも微差の2着となった鈴木竜士の強さが際だったシリーズだった。その鈴木に迫る勢いを見せたのが地元の窓場千加頼(27=100期・写真)だ。

 

 今回は腰痛で欠場明けの不安もあったが「直前のバンク練習はすごく良かった。伸びしろのあるフレームで練習では一番スピードが出ましたね。優勝を狙います」ときっぱり。最近の充実ぶりを物語る力強いコメントだが、地元ではデビュー以来、A級、S級ともに不思議と優勝がない。それだけに「是が非でも優勝を」という並々ならぬ気迫を感じた。

 

 2班で予選からのスタートとなったが、本命人気に応えピンピンで勝ち上がった。特に準決は厳しいブロックを受けながらも力強いまくりで快勝した。

 

 決勝は連日、圧倒的な走りを見せるシリーズリーダーの鈴木との対決。打鐘から逃げた鈴木の3番手をうまくキープ。2コーナーからこん身のまくりを放ったが、鈴木に併せられ不発の3着。またしても地元Vはかなわなかった。

 

 「体が自然に反応しました。それでまくれなかったのは鈴木君との力の差ですね。もう少しうまく組み立てれば良かった」と反省点を口にしたが、連日の内容と落ち着いた走りを見れば完全にひと皮むけた印象だ。

 

 「己の力を過信せず、攻める気持ちで戦っていきたい」

 

 その気持ちがある限りさらなるレベルアップが期待される。悲願の地元Vはそう遠くはない。(下野章雄)

 

2018年10月10日大阪版掲載