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【記者コラム】取鳥雄吾 同期ライバルの吉田拓・新山に追い付くぞ!

 107期の新鋭、取鳥雄吾(22、写真)が参戦した静岡F1(4月29日~5月1日)。3日間で13億7000万円余を売り上げたように大いに盛り上がった。直前の高知記念2、1、1着で決勝に進んだ取鳥。決勝9着に「先行するだけなら誰だってできる。4角まで粘るくらいの勝負ができないと」。原田研太朗、深谷知広にあっさりまくられた内容に不満げだった。
 初日特選から取鳥の後ろは競りに。競った2人は踏みだしに離れ、単騎まくりになったが、番手にハマった自力型の横山は流れ込んだだけの2着。「高知記念で一緒のレースで戦うことはなかったが、目の前でレースを見て強いのは分かっていた。今日のところは勝負にならなかった」。改めてその強さを実感。決勝での再対決に向け、黙々とローラーを踏み続けていた。
 準決で対戦した黒川茂高。レスリング出身で筋骨隆々の体格を誇るが、取鳥について「今回は外国人選手と戦う覚悟で来た。それくらい強い」と話す。果敢に先行して取鳥を不発にさせようと必死に踏み直したが、最後は力尽き4着。「掛かりは良かったが、あっさり行かれた」と振り返った。決勝では先まくりを横山にまくられ2着に終わった取鳥だが、鮮烈な印象を残した3走だった。
 「まだまだ足りない点は多いが、ちょっとずつ自信は付いてきている」と取鳥。ダービーの舞台に立つ同じ107期の吉田拓矢、新山響平らに強烈なライバル心を持つ。現状に満足せず常に上を目指す今の姿勢を貫けば、強力な同期に追い付く日もそう遠くはないはずだ。

 狩谷 牧生(かりや・まきお)1964年(昭39)4月11日、神奈川県生まれの53歳。88年4月スポニチ入社。92年1月にレース部へ異動。1年間の競輪取材の後、中央競馬担当に。2013年、21年ぶりに競輪の現場に復帰。難解を極めるガールズ一般戦を本線で仕留められるように総力取材で臨んでいる。

※5月4日付・東京版掲載