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【記者コラム】奈良が熱い! 元砂勇雪が飛躍を誓う

 ニューヒーローの誕生だ! 7日に京王閣競輪で行われた「第71回日本選手権競輪」で三谷竜生(29=奈良・101期)が3番手からの強襲劇で見事Vゴール。奈良支部では初のGⅠ覇者に輝いた。近畿地区はもちろん、奈良はすごく盛り上がることだろう。
 そんな三谷の勇姿に刺激を受けた選手が現在開催の奈良競輪に出走中の栗山俊介と元砂勇雪=写真=の103期両者だ。S級初優勝を目指す栗山は「感動しました。励みになります」と今後の活躍を誓った。それ以上に今シリーズで注目を集めるのが元砂。栗山とはクラスが違うA級だが、現在6連続Vと現A級では最強の選手。練習仲間の栗山が「練習でも強い」と実力は認める存在。
 強豪ぞろいの初日特選は他派のけん制に合い8番手に置かれる厳しい流れ。たが、そこからはレベルの違う強さだった。打鐘から踏み込むや一気に加速し前方集団を豪快にのみ込み快勝。レース後は「最近の中では一番きつかった」。そんな最悪の展開でも人気に応えるあたり前S級時よりもパワーアップした印象だ。
 断然の本命人気となった準決勝も8番手になったが、逃げる中部勢を軽くねじ伏せて連勝を飾った。今の強さならライバルを粉砕して7連続Vも達成しそうな勢いだ。
 その元砂の兄(海人)が113期生で競輪学校に入学する。「練習メニューなどは僕が作っていました」と競輪界の先輩として師匠の役割も果たしていた。兄も来年の3月に学校を卒業すれば晴れてプロデビューを果たす。将来は同じステージに立つことも夢ではない。
 三谷竜生のGⅠ優勝で奈良は最高のムードだ。中井兄弟(太祐と俊亮)らをはじめ、勢いのある若手がそろって〝奈良王国〟を築く気配も。来期S級へ復帰の元砂も同期の栗山とともに大きくジャンプアップだ。(下野 章雄)

※5月10日付・大阪版掲載