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【記者コラム】ダービー開催裏にFⅠ戦乱立ではファンの資金も続かない

 京王閣で行われた今年の日本選手権、通称ダービー。売り上げ的には目標の155億円には9億円ほど足らず、昨年5月の静岡大会を下回る結果となったが、決勝戦は3番手を取り切った三谷竜生(29=奈良)が浅井康太のけん制を乗り越えて直線強襲。100期生以降では初となるGⅠ制覇は、新時代の到来を予感させるフィナーレとなった。
 熱狂のダービー裏では大垣、玉野ナイターと二つのFⅠ戦が5月3~5日の同日程で行われていた。これは極めてまれなパターンである。そこで注目したいのは場外発売場の数。サテライト系は両場とも発売するところが多かったが、競輪場での場外売りに関しては大垣にはほとんど付いていなかった。これは2場売り以上ができない現行システムが生んだ格差とも言える。
 現在、3場売りが可能なのはサテライト系で63場中43場。競輪場では44場中4場(一宮含む)しかない。もし2場売りが限度なら、ビッグ以外のもう1場には時間的なかぶりが少ないナイター開催を選択するのが自然の流れ。これではもう一方のデーゲームFⅠ戦は売り上げが望めないシリーズとなってしまう。実際、このときの大垣の売り上げは伸び悩んだ。
 仮にこの先、3場売り可能な場が増えたとしても、GⅠの売り上げに影響を及ぼすのであれば全く意味がない。今回の開催重複が偶然だったにせよ試験的だったにせよ、来年度は日程を見直した方がいいと思う。GⅠ開催中のFⅠ戦はやっても1場まで。ファンの限られた資金を分散させない方が、ビッグ開催の成功にも結びつくのではないか?(岡田光広)
※5月17日付・大阪版掲載