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【記者コラム】ミッドナイトで選手は体調管理に留意して


人気が定着したミッドナイト競輪(写真はイメージ)

 夜9時からの競輪としてすっかり定着した感のあるミッドナイト競輪。投票はインターネットのみで行われ、1日7レースだけの発売にもかかわらず1億円以上を売り上げる。1Rから7Rまでは約2時間ほど。7車立てで驚くような高配当は期待できないが、堅い決着が多く当てやすい。これだけ安定して売れるのは、しっかり固定ファンがついているということに他ならない。

 ただ、いいことばかりでもない。「ミッドナイト後はレースの疲れがなかなか抜けない。できることなら出たくないね」と敬遠する選手も多い。ガールズ開催の青森(5月29~31日)では初日は元気な走りを見せた渡辺ゆかりと石井貴子(千葉)が急性腰痛症で2日目は当日欠場。渡辺は早い時間帯での欠場だったが、石井は1R発走まで1時間を切っての欠場。先輩選手の肩を借りなければ階段を上がれない姿は痛々しかった。同じ症状で当日欠場者が2人出たということは偶然では片付けられない。

 初日のレースを終え、ベンチでおにぎりを頰張っていた石井は「最終レースの後に食事は取れるが、自分はすぐ寝たい方なので今のうちに食べてます」。十分に睡眠時間を確保してもレースの疲れが抜けなかったのかもしれない。昼は20度近くまで上がる気温は夜は10度そこそこ。とても半袖では過ごせない。優勝した小林莉子は「夜になると部屋が冷える。私もヘルニア持ちなので腰痛は人ごとじゃない。怖いですよ」と真剣な表情。今後も増えていくことが予想されるミッドナイト開催。選手は大変だと思うが、普段の開催以上にケアして体調面に留意してほしい。

♤狩谷 牧生(かりや・まきお)1964年(昭39)4月11日、神奈川県生まれの53歳。88年4月スポニチ入社。92年1月にレース部へ異動。1年間の競輪取材の後、中央競馬担当に。2013年、21年ぶりに競輪の現場に復帰。難解を極めるガールズ一般戦を本線で仕留められるように総力取材で臨んでいる。

※6月8日付