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【競輪コラム】熊本バンク再建の道開けるのは最速来春

 熊本地震から約1年2カ月。甚大な被害を受けた熊本競輪場を昨年6月と11月の2度訪ねた。天井と窓ガラスを破損した特別観覧席。多くの亀裂が入ったバンク。再開には長い時間を要することを目の当たりにした。

 今の、そして今後の競輪場は?3月の市議会を終えて新年度(4月~)になったこともあり、熊本市経済観光局産業部競輪事務所長の山浦氏に話を聞く機会をいただき、6月初旬に熊本競輪場を訪ねた。場内は立ち入り禁止。特別観覧席は昨年と同じ光景だった。


(ブルーシートに覆われた特別観覧席)

 競輪事務所は競輪場に隣接するサービスセンター(以下SC、写真)内にある。ちなみにSCは大きな被害があった競輪場の中でも被害が少なく、付近住民の方々が自主的な避難場所として使用した建物。現在は8基で場外発売している。


(自主避難所にもなったサービスセンター)

 3月市議会で「今後の競輪場はどうなるのか?」との質問があった。市は「有識者による検討会を設置して経営面と将来性、アマチュア自転車の普及、振興について多方面からの検討を行いたい」と返答。競輪場がある運動公園内には野球場、武道館、陸上競技場の4施設があるため、現在は町内検討会で取りまとめを行っている最中。この後、7月に外部有識者による検討会を立ち上げ、年内には今後の方向性をまとめたい意向だ。

 そして来年3月の議会で同意を得て、初めて競輪場再建の道が開ける。過去の競輪場の新設、建て替えなどの例を当てはめれば、最速なら18年度に設計、19年度に施工、再開は早くて20年4月になる。武田豊樹が「熊本の500は他の500とは違う」と語るように滑走路と呼ばれる直線を持つ熊本バンク。競輪ファンの1人として再開を願いつつ、今後の推移を随時、報告していきたい。

 ♤中林 陵治(なかばやし・りょうじ)1962年(昭37)、熊本県生まれの54歳。慶大卒。87年4月入社、翌5月に小橋正義(引退)ら59期生のデビュー戦(花月園新人リーグ)で記者デビュー。以来、競輪の現場取材一筋30年。勝負レースは5車の結束、競り、番手まくり。

※6月22日付・東京版掲載