ニュース

【記者コラム】単発レース「S級ブロックセブン」に注目を

 先日行われた小松島67周年記念は村上義弘が優勝した。初対戦となった地元徳島のルーキー太田竜馬と、残り2周の赤板から踏み合う展開。打鐘で太田に出られるものの番手にはまった村上は、2コーナーから番手捲りを敢行。通算33回目の記念Vで、復調への第一歩を踏み出した。

 恐れ入ったのは表彰式での村上のコメント。「ポリシーに反するレース」と言い切った。太田にレースの厳しさを植え付けた一戦。見た目にはさすがの走り、さすがの強さだと思った。しかし結果的に地元勢を分断、村上の美学ではなかったか。勝てばいいというものではない。内容にこだわる姿勢もまた村上の魅力。やはり競輪界のカリスマと呼ばれるに相応しい男である。あっぱれだ。

 さて、現在12レース制で行われているGⅢは、1レース分の代謝の代わりに単発レースが組み込まれるシステム。ルーキーチャンピオンレースなどの実施時を除けば、国際ルールのレインボーカップエボリューションか、9人制の被災地支援レースかを施行サイドが選べるのだが、7月で終了する被災地支援レースの代わりに、8月から「S級ブロックセブン」が新設されることとなった。

 S級選手による7車立てのレース。原則として、北日本、関東、南関、中部、近畿、中四国、九州地区から各1人ずつが選出され、ラインを組むのは自由。周回数は違うが、基本的にはS級選手によるチャレンジレース、またはミッドナイト競輪と思っていい。なかなか斬新な企画である。

 第一発目は8月6日、川崎ナイター記念の最終日。同月29日の小田原や、9月の向日町、青森、松戸での実施も決定している。普段ではお目にかかれないような、他地区同士による即席連係が見どころの一つとなりそう。7車立てという買いやすさが売り上げアップにつながる可能性も十分にある。注目したい。(岡田光広)

※7月13日付・大阪版掲載