【記者コラム】真価はこれから111期No.1奥村に注目

 7月から男子111期、ガールズ112期の新人選手がデビューした。まず鮮烈な印象を与えたのがガールズの太田りゆだった。12日からの高松でデビュー。初日、2日目ともに打鐘過ぎに踏み込むと、瞬間に集団をちぎり大差でゴールを駆け抜けた。タイムも別格だった。前半は11秒台の強烈なダッシュ力はトップクラスと走っても勝ち切れる鋭さだ。デビュー戦は当然のように3連勝Vを飾り、ガールズの勢力分布を変える実力を秘めている。

 そして満を持して111期在校成績No.1、奥村諭志=写真=が地元の玉野で18日にデビュー戦を迎えた。資料を見ると卒業記念レースの成績がない。話を聞くと右手を痛め出走せずに治療をしていたとのこと。卒業後、デビューの日に向けてしっかりと練習してきたが、不安が残るのも事実だった。

 「痛む時はありますが大丈夫です。注目されるプレッシャーはありますが、今後につながる内容のあるレースがしたいです」

 前検日にはやや緊張した表情で話した。そして迎えた初日の走りはまくりで初勝利を飾った。そして準決勝もまくりで連勝。しかし決勝戦を迎えても「先行できないのは…。気持ちの弱さを感じています」と、期待された先行、逃げ切りで勝てなかったことに笑顔はなかった。決勝戦もメンバー構成上、同県の藤原俊太郎をマークする形からのVとNo.1の実力を見せた走りではなかった。

 ただ勝負は始まったばかり。豊富なアマ経験を持ち持ち味のスピードをさらに進化させれば中四国を代表する選手への道は開ける。同期と切磋琢磨(せっさたくま)して四国の太田竜馬のように旋風を巻き起こす走りに期待だ。
(緒方泰士) ※7月26日付・大阪版掲載