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【記者コラム】GⅢナイターの開催のカギ握る売り上げ

 今日から川崎GⅢナイターが開催。川崎では4月8~11日に記念の「桜花賞」を競輪界初のナイターとして実施しているだけに2度目のGⅢナイターになる。
 今開催を前に「川崎がGⅢを2回開催する理由は?」「S級S班が出場しない理由は?」「今後のGⅢナイターは?」と、いくつかの質問を受けた。
 GⅢナイターは10年以上前から検討された案件。ただナイター開催の場合、場外発売などが昼開催と比較して制約を受ける部分がある(例=立川競輪場外は昼間のみ)ため売り上げが未知数。また取材時間の制限による情報不足が生じるという懸念も大きかった。
 施行者にとって年に一度の記念競輪は収支を考えた際に重要な位置づけ。そのGⅢの近年の低迷がナイター開催を後押しした。ただ売り上げに不安があることから「試行」である今年度はGⅢを2回できることとして開催場を決定、その結果が川崎になった。4月のナイター記念の結果は目標50億円に対して41億5280万円の数字に終わった。
 4月の桜花賞は平原、浅井らS級S班が出場したが今開催はゼロ。加えて有力選手が少ない印象を受ける。これは今開催がオールスター競輪(平・11~15日)の「調整期間」(8月6~19日)にかかるため、原則としてオールスター出場の選手を斡旋することはできない。なお特別競輪の調整期間は4日制が前後4日間、5日制が前5日間と後4日間、6日制が前後5日間。
 オールスター出場選手で今開催に斡旋されている選手は選手会を通じて本人に事前に了承を得た上で斡旋してある。オールスター直後の豊橋記念(19~22日)についても同様。なお4月桜花賞と今回のGⅢの連続斡旋については地元選手を除いて特別な配慮はない。
 今年度下半期(10月~18年3月)にGⅢナイターの開催はない。来年度(18年4月~)もGⅢナイター実施か?年間2回のGⅢナイターになるのか?は今開催の売り上げなどが判断材料になることは確かだ。

 ♤中林 陵治(なかばやし・りょうじ)1962年(昭37)、熊本県生まれの55歳。慶大卒。87年4月入社、翌5月に関根幸夫(神奈川)ら59期生のデビュー戦(花月園新人リーグ)で記者デビュー。以来、競輪の現場取材一筋30年。勝負レースは5車の結束、競り、番手まくり。
 ※8月3日付・東京版掲載