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【いわき平オールスター】ファン投票1位平原 自分のスタイル貫く

 人気と実力。ドリームレースはこの2つを兼ね備え、ファンに選ばれたスター選手だけが走れる夢舞台だ。この一戦に平原がファン投票1位の期待を背負って出走する。

 3年連続7回目のベスト9入り。まくって良し、差して良し、(たまに)逃げて良し。〝オールラウンダーの完成形〟とまで言われる輪界最強の自在型が、選手生活16年目で初めてトップ選出された。「ファン投票1位だからといって特別なレースをすることはない。ファンの方々に選んでもらった通りのレースをするだけ」。こう話すと自然と表情が引き締まる。どんな舞台でも築き上げた自分のスタイルを貫くまでだ。

 2月の取手・全日本選抜で7回目のGⅠ優勝。抜群の安定感と勝負強さで最高のスタートを切ったが、4月川崎ナイター記念の優秀で落車。7月久留米記念決勝でも落車とリズムが暗転した。「一本(弥彦記念)欠場して体のケアをしてきた。今年は2回落車してるし、なかなか無事にいかないですね。その中でもやりたいことはやれたので」。こう話す口ぶりから不安は全く感じられない。万全の状態で大一番を迎える。

 現代競輪に対応するため伊東サマーナイトから新フレームを投入した。練習で使用していた硬めの素材。「周りのスピードが異常になっている。それに対応するにはこれしか選択肢がない」。レース巧者の平原といえど10秒台の上がりタイムを計測する新田祐や深谷を相手に力勝負をするのは一苦労。「タテ脚がないと横にも動けない。めちゃくちゃ硬いけどやっていかなきゃいけない」。現状から一歩踏み出すために組んだ相棒とのタッグで5日間の長丁場を戦い抜く。

 ファン投票1位に輝きドリームレースを制したのは過去に阿部道、中野浩一、吉岡稔真、神山雄一郎、新田祐大の5人しかない。人気と実力を併せ持ち、さらに最高の結果を残すのが真のスーパースター。平原が縦横無尽に攻め込む真骨頂を発揮して競輪の歴史にその名を残す。