【記者コラム】無傷で特別昇班の門田凌に注目

 9日から開催された向日町競輪FⅡ戦のチャレンジは111期の新人対決で盛り上がった。主役と見られたのは和歌山支部で初の卒記チャンプとなった南潤だったが、デビューから6連勝で特別昇班がかかる門田凌(りょう、23=愛媛、写真)にも熱い視線が集まった。

 その門田は高校時代はインターハイでケイリン3位に入るなど自転車競技で活躍。その後サラリーマンを経験したが「自分の脚で稼げる」と競輪選手への道へ進んだ。

 デビュー後も在校6位の力を遺憾なく発揮。前検日には「デビュー2場所はレース内容にこだわって走りました。練習の力は出せています」と納得の競走。

 同期の逸材の松本貴治や、特昇一番乗りを果たした今野大輔などと切磋琢磨(せっさたくま)。

 「けっこう長い距離をもがいているし、いい練習ができています。できれば特昇したいですね。まずは予選で1着を取らないと」

 予選は後ろが競りになったが、打鐘前からの先行で11秒6の逃げ切り勝ち。ただ本人は「もっと勢い良く行けば…」とラインの選手を競らす競走になったため表情はすっきりしない。

 準決は叩かれたが、打鐘3半から一気に巻き返しての逃げ切り勝ちで2連勝。

 決勝は同期・南との連勝対決。「悔いのないように自分が前で戦う」と同県・同期の吉田智哉を連れての力勝負。いったんは赤板で南に突っ張られたが、打鐘4角からのカマシで飲み込む。後ろの吉田のガードもあり逃げ切り勝ち。111期で3人目(11日現在)となる特別昇班。なおデビューからストレートの9連勝はこの門田が初めてとなった。上背こそはないが、出脚とパワーを兼備したバランスの取れた脚質。落ち着いたレース運びはプロ向きだ。四国にまた楽しみな新人が出現した。(下野章雄)

※8月16日付・大阪版掲載